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ライブドア、大阪に新球団設立計画

» 2004年08月19日 14時13分 公開
[ITmedia]

 ライブドアは8月19日、プロ野球のオリックスブルーウェーブと大阪近鉄バファローズの合併が決まった場合、新球団を設立してプロ野球に参入すると発表した。9月中に日本プロ野球組織(NPB)に参加申請する。

 近鉄バファローズの買収交渉は引き続き続けるが、球団設立も並行して準備する。新球団は大阪府を保護地域(本拠地)とし、大阪ドームを専用球場とすることを希望しているが、他地域や球場も検討する。大阪府を本拠地にできる場合は、バファローズのチーム名を買い取ることも検討する。

 選手は合併2球団のプロテクトを外れた選手や、FA選手などを獲得するなどして確保する計画だ。「球団株式」の発行によるファン参加を打ち出すほか、選手にストックオプションを付与するなど、IT企業経営で培ったノウハウを導入する。

 新規参入には、12球団で構成する実行委員会とオーナー会議で4分の3以上の賛成が必要となる。6月のバファローズ買収意向の表明以降、一部球団オーナーから球団保有の適格性について疑問視する声が上がっていたが、「ライブドアの時価総額(約4856億円)は球団オーナーの上場企業中で4位に当たり、オーナーとして信頼に足る企業」と主張。堀江貴史社長が各オーナーと直接会い、理解を求めていく意向だ。

 野球協約で定められている60億円のプロ野球機構加盟料は、「新規参入の不当排除に当たる」として免除を期待している。加盟料については、公正取引委員会も注目しているとされる。

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