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AOL、AIMロボット促進のプログラム立ち上げ

» 2004年09月21日 08時07分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米America Online(AOL)は9月20日、インスタントメッセージングシステムのAIMで「AIM Robot」の作成を促すプログラムを立ち上げる。

 AIM RobotはAOLおよびほかのベンダーがスポンサーとなって運営され、これをインストールしたAIMユーザーの友達リストに友達アイコンとして表示される。

 例えば、AOLYellowpages AIM Robotにインスタントメッセージで近所の店の名前などを尋ねたり、単純にキーワードを送ると、関連したディレクトリの一覧が返ってくる。Wall Street Journalロボットではニュース速報がAIMで届くように設定したり、株価情報をリクエストできる。ABCのクイズ番組「Who wants to be a millionaire?」のロボットは、番組の出演者が特定の質問について助けが必要なとき、AIM経由でユーザーの投票を募る。

 AIM Robotは2002年から存在しているが、AOLは今回、この機能にまつわる公式なプログラムを立ち上げることにしたと、AIM Network Servicesの上級ディレクター、ブライアン・カリー氏は説明する。「これまではきちんとしたプログラムがなかった。今回、こうしたロボットの作成を支援するパートナーとともにプログラムができた」と同氏。

 AIM Robotを推進することにしたのは、IMの全般的な人気と、既存のAIM Robotの人気が伸びていることを受けたもの。特に「Who wants to be a millionaire?」のロボットはAIMユーザー約7万5000人の友達リストに加えられているとカリー氏は言い、「これは広告主が潜在顧客と交流し、情報を行き渡らせるための優れたウィンドウだ」と話す。

 同氏によれば、自分が興味のあるロボットを加えるかどうかはユーザーに任され、いつでも好きな時に削除できる。ロボット運営者はユーザーのスクリーンネームを公開しないことで合意、規定の目的のみにロボットを利用すると約束しており、AIMユーザーが電子メールのようなスパムに悩まされることもないという。

 「当社はこの点には非常に神経を配っている」と同氏は話し、AOLはロボットの利用を注意深く監視し、ユーザーにとって好ましい体験が維持されるよう努めていると言い添えた。

 AIM Bot Programに参加しているサードパーティーパートナーはIMLogic、FaceTime Communications、Akonix Systems、Macromediaなどで、AIM Robot作成とAIMネットワークへの導入をAOLから認められている。AIM Robotを通じた自社のブランド宣伝に関心のある企業は、AOLまたは認定パートナーに連絡を取ることができる。

 企業はコンシューマーや会社の顧客・パートナー、あるいは自社の従業員と連絡を取る目的でAIM Robotを立ち上げることが可能。

 既存のAIM Robotのリストはhttp://aimtoday.aol.com/features/main_redesign.adp?fid=aimbotsで参照できる。

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