オリンパスは、人工骨事業や再生医療事業を行う100%子会社「オリンパスバイオマテリアル」を9月1日に設立した。10月1日に営業をスタートする。両事業の分社化で経営のスピードアップを図る。
資本金は4800万円。社長には、オリンパス研究開発センター医療新事業プロジェクト・プロジェクトリーダーの水野均氏が就任する。
まず、オリンパスが1999年から販売している人工骨補てん材「オスフェリオン」の事業を引き継ぐ。オスフェリオンは「自骨と置き換わるという特性を備えた唯一の人工骨」(水野社長)。オスフェリオンの利益は、培養骨など新事業の研究開発に充てる。
培養骨とは、患者の骨髄を取り出して培養した骨を患者の体に移植する新技術。患者の骨を取り出して移植する従来の自家骨移植と違い、体を大きく傷つける必要がない。また、人工骨を利用する場合に比べて骨の再生が素早く行えるという。
同社は培養骨を2008年度に商品化する計画。さらに培養軟骨や歯科用人工骨補てん材料、臓器再生医療事業への参入も予定している。
人工骨など生体材料事業で2008年度に30億円、培養軟骨など再生医療事業で2012年度に100億円の売り上げを見込む。
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