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MS、廉価版Windowsをロシアでも提供

» 2004年09月28日 08時06分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoftは9月27日、タイ、マレーシア、インドネシアに続いてロシアでもWindows XPの廉価版を提供する計画を明らかにした。

 Microsoftの声明によれば、ロシア語版の「Windows XP Starter Edition」は来年初頭に提供開始予定。これはPC初心者向けのWindowsで、ロシアに続いてこのバージョンを提供する5番目の国も間もなく発表する予定だという。

 Windows XP Starter Editionは、Linuxによる脅威と途上国に共通する海賊版の問題に対応するためのMicrosoftの取り組みの一環。ローカライズされたサポートとカスタマイズオプションを提供、事前設定済みでタスク管理も簡素化されている。

 一方、ホームネットワーキング、プリンタ共有、1台のPC上で複数のアカウントを設定できる機能などは備えていない。同時に実行できるアプリケーションは3つまでに制限されており、Gartnerのアナリストは、これでは最も基本的なユーザーのニーズにも対応できないと批判している。

 途上国ではPC普及率が低いため、こうした諸国には大きな販売チャンスがあるとMicrosoftは見ている。家庭でのPC普及率は米国で約60%、西欧で約30%。これに対してインドは2%に満たず、ロシアと中国では5%を切っているとMicrosoftは説明する。

 Windows XP Starter Editionは試験的なプログラム。Microsoftは1年がかりでユーザーの反響を調べる計画で、ソフトとハードのパートナー、参加国の政府からもフィードバックを募る。1年間の試行期間後、Starter Editionをほかの国でも投入するかもしれないとMicrosoftは以前話していた。

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