低価格版Windows XP、5カ国で導入へ

Windows XPの低価格版「Windows XP Starter Edition」を5カ国でリリースするパイロットプログラムが発表された。まずタイ語版、マレーシア語版、インドネシア語版が10月から出荷される。

» 2004年08月12日 08時05分 公開
[ITmedia]

 Microsoftは8月11日、Windows XPの低価格版「Windows XP Starter Edition」を5カ国でリリースするパイロットプログラムを正式発表した。

 Windows XP Starter Editionは、発展途上国で初めてデスクトップPCを使うユーザーを対象に設計された省機能版。これまでで最も低価格なWindowsのバージョンとなる。Microsoftは対象国の政府と連携しながらリリースの準備を進めている。

 まずタイ語版、マレーシア語版、インドネシア語版が10月から、これら3カ国で低価格デスクトップPCにプリインストールして出荷される。プログラム対象の残り2カ国については、それらの国の政府、パートナーとの討議の後、年内に発表するとしている。

 このパイロットプログラムでは、ユーザー、ソフト/ハードウェアパートナー、政府、およびMicrosoftにとってのメリットを1年間にわたって評価した後、Starter Editionの現地語版リリースが決まる。

 Starter Editionにはインターネット接続やWindows Messenger、Windows Media Player 9など、Windows XPの基本的な機能が利用可能。Windows XP Service Pack 2(SP2)のセキュリティ機能も備わる。

 その一方で、タスクマネジメントは簡素化されており、同時実行可能なプログラムの数、および一つのプログラムで実行可能なウィンドウ数は、それぞれ三つまでに制限される。また、ディスプレイ解像度は最大で800×600ピクセル。PC対PCのホームネットワーキング、プリンタ共有、1台のPCに複数のユーザーアカウントを持たせるなどの高度な機能はサポートされない。

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