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» 2004年10月06日 22時17分 UPDATE

CEATEC JAPAN 2004:「レイア姫に憧れて」が3D開発の動機です

遠隔地にいる人物を3Dで投影して会話ができるシステムを日立が開発。パイオニアは“触れる”立体表示装置を展示している。

[岡田有花,ITmedia]

 日立はレイア姫にまた一歩近づいた。

 日立製作所は、遠隔地にいる人の映像を3D表示し、会話もできる立体映像ディスプレイをCEATEC JAPAN 2004の同社ブースで展示している。

yu_3d_01.jpg 360度どこからでも立体に見える。周囲は透明なアクリル板で覆われている

 「スターウォーズのレイア姫の映像がR2-D2から投影されるやつを作りたい」と、同社が2月に発表した「Transpost」(トランスポスト)の進化版。360度どこからでも立体映像が見られる。

 仕組みは以下の通りだ。被写体の周りをぐるりと囲むように24枚の鏡を置き、鏡に映った映像を、天井側にある4台のカメラで分担して撮影。この映像を4台のプロジェクターに伝送し、回転スクリーンに投影することで立体表示する。

yu_3d_02.jpg 投影の仕組み(2月発表時の資料より)

 2月の発表時、撮影系はみかん箱程のサイズ。被写体は小さな人形程度ものしか置くことができなかった。今回は人間一人が被写体として入れるサイズに大型化。1台だったカメラとプロジェクターはそれぞれ4台ずつに増やし、大きな被写体を撮影・投影できるようにした。

yu_3d_03.jpg 撮影系。周りの鏡に反射した映像を、上部に装備した4台のカメラで撮影する

 撮影系はブース裏に設置。ずらりと並んだ鏡の真ん中にコンパニオンが座り、ブース説明のナレーションを行っている。撮影系・投影系双方にスピーカーとマイクを装備。コンパニオンと来場者の会話も可能だ。

 「歌手の立体映像のライブ中継や、TV会議などで利用できる。今の設備では胸から上くらいしか投影できないが、全身を投影できるようにしたい」(開発者で同社人間・情報システムラボの大塚理恵子さん)。

パイオニアは“触れる3D”

 パイオニアも立体表示装置を参考出展している。正面と斜め2方向の計3方向から立体視でき、映像に触れると映像が切り替わるのが特徴だ。

yu_3d_04.jpg

 3枚の液晶ディスプレイの手前に、多数のレンズを密集させたパネル「3Dレンズ」を設置。レンズの手前の空間で画像が結像し、飛び出しているように見える。画像自体は平面だが、コントラストを高めたり、遠近画法を活用して描画するなどして、立体であるかのように見せている。

yu_3d_05.jpg 画像表示の仕組み

 「従来の視差を利用したものよりも目が疲れにくく、コンテンツも作りやすいのがメリット。視野角は狭いが、『カップルが顔を寄せて見られる程度』は確保している」(説明員)。

 結像部の真下に赤外線センサーを設置。画像に手を触れようとすると、画像が切り替わるようにした。

 「映像に触れるとドアが開くアミューズメント施設のアトラクションや、新しい広告媒体として利用できるのではないか」(説明員)。

 ちなみにパイオニアも「レイア姫を作りたくて」(説明員)この装置を開発したという。「3Dやっている人は、みんなレイア姫にあこがれていると思う」(説明員)。

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