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新潟地震で固定・携帯とも通話に障害

» 2004年10月24日 17時45分 公開
[ITmedia]

 10月23日夕に起きた新潟県中越地震で、固定電話、携帯電話とも通信が集中し、つながりにくい状況になっている。

 NTT東日本によると、24日午前10時現在、地震の影響で同県山古志村、小国町、越路町で合計約4450回線が不通になっている。同県内で3カ所の遠隔加入者終端装置(RT)が不通となったためで、土砂崩れなどで中継光ケーブルが断線したためと見られる。特設公衆電話を小国町役場に14台、山古志中学校に14台設置して無料で提供した。

 停電地域ではバックアップ電源を利用中。電源確保のため、同社管轄の全地域から移動電源車27台を新潟に派遣した。だが小千谷市片貝ではバックアップ電源を使い切り、移動電源車も道路寸断のため到着できず、交換機が停止。片貝町全域の約1450回線が不通になっている。

 同県方面にコールが集中して輻輳(ふくそう)が起きたため、一時は全国から同県内への通話量の最大約75%規制していたが、23日中に通話規制はいったん解除した。だが24日午前7時5分、長岡市方面への通話が集中したため最大約20%程度の規制を実施、午前10時半までに解除した。

 災害用伝言ダイヤル「171」の運用を午後6時15分に開始し、24日午前9時現在で全国から約7万9500件の録音があり、約14万3900件の再生があった。

 携帯電話もつながりにくい状況が起きている。NTTドコモによると、小千谷市を中心とした中越地方の一部の基地局(39局)で、停電などの影響で発信・着信とも利用できない状態になっている。

 県外からのドコモ端末発−ドコモ端末着の音声通信は最大75%の規制を実施するなどしたが、24日午前0時49分で規制は解除した。

 同社は同日午後6時4分、iモード向け災害用伝言板の運用を開始した。24日正午現在で5万2853件が登録されている。PHS、PCからのメッセージ確認はこちらから。

 KDDIによると、同県中越地方で通話ができないか、できにくい状態が発生している。影響地域は小千谷市、柏崎市、長岡市、三島郡、刈羽郡、古志郡、東頸城郡、北魚沼郡、中魚沼郡、南魚沼郡。県内の通話が混み合っているため、不急の電話はなるべく避けるよう呼び掛けている。

 ボーダフォンによると、24日午後2時現在、小千谷市、長岡市、十日町市、刈羽郡、古志郡、北魚沼郡、中魚沼郡、南魚沼郡で、通話ができないか、できにくい状態が発生している。

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