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キヤノンの3Q、デジカメ好調で過去最高純益に

» 2004年10月29日 16時38分 公開
[ITmedia]

 キヤノンはこのほど、2004年第3四半期(7−9月)の連結決算を発表した。デジタルカメラや液晶用露光装置、オフィス用ネットワーク複合機などが売り上げを伸ばし、純利益は四半期ベースで過去最高。1000億円を突破した。

 「PowerShot」新製品5機種、「IXY DIGITAL」新製品3機種が順調に売り上げを伸ばした。特にPowerShot A75IXY DIGITAL 500が好調。一眼レフタイプも「EOS Kiss Digital」が引き続き売り上げを伸ばしたほか、「EOS 10D」の後継機「EOS 20D」を9月に投入してラインアップを拡充。カメラ全体の売り上げ台数は前年同期比で50%近く伸びた。

 DVカメラもIXY DV M3 KITなど新製品を中心に好調に推移。カメラ事業全体の売り上げ高は1650億円と同5.9%伸びたが、価格下落などの影響で営業利益は同23.1%減の298億円にとどまった。

 オフィス用のカラーネットワーク複合機やモノクロ複合機が好調に推移して売り上げ・利益を押し上げた。家庭用は、インクジェットプリンタ「PIXUS 560i/860i」や複合機「PIXUS MP360/370」(関連記事参照)が好調で売り上げ台数は15%伸びたが、価格下落の影響で売り上げ高は微減した。

 液晶用露光装置や半導体機器も増収に貢献した。

 売り上げ高は前年同期比9.2%増の8383億400万円、営業利益は同26.1%増の1582億9900万円、純利益は同39.4%増の1017億8000万円。

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