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NTT中間、固定・携帯の競争激化で営業益5.8%減

» 2004年11月10日 18時13分 公開
[ITmedia]

 NTTは11月10日、2004年4−9月期中間連結決算を発表した。固定電話、携帯電話の両部門での苦戦が響き、営業利益は前年同期比5.8%減の7878億2700万円にとどまった。

 同日に中間決算を発表したNTT東西地域会社とNTTコミュニケーションズは、固定電話部門の市場縮小と競争激化でそれぞれ減収。携帯電話部門のNTTドコモは、事業者間の競争激化に対応した料金値下げなどが響き、減収減益だった(関連記事参照)

 売り上げ高は5兆3216億1900万円(前年同期比1.7%減)。 NTTドコモ株式の売却益3191億円を特別利益に計上し、純利益は同77.8%増の4089億円だった。

 通期の連結売り上げ高は従来予想から1200億円下方修正し、10兆7800億円(前期比3%減)にとどまる見込み。ただ税引き前利益は同8%増の1兆6450億円、純利益は同4%増の6700億円と、当初予想からそれぞれ350億円、200億円の増と予測した。

 NTT東日本の売り上げ高は1兆714億円(是年同期比3.8%減)、経常利益は534億円(同27.7%)、純利益は313億円(同21.9%減)。NTT西日本の売り上げ高は1兆291億円(同3.0%減)、経常利益は534億円(同34.8%増)、純利益は315億円(同19.5%増)だった。

 各サービスの9月末契約数は、BフレッツがNTT東63万2000回線・NTT西58万回線、フレッツ・ADSLがNTT東262万回線・NTT西212万回線、一般加入電話はNTT東が2523万加入・2565万加入、INSネット64(ISDN)はNTT東421万回線・398万回線。

 NTTコミュニケーションズの売り上げ高は5253億円(同1.8%減)、経常利益は467億円(同31.3%減)、純利益は277億円(同152.9%増)。音声通話収入の154億円減などが響き、減収だった。

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