三菱電機はこのほど、UHF(950MHz)帯のRFIDリーダ間の干渉を回避し、7メートルと長距離な通信が可能な技術を開発、同技術を採用した試作機を作成したと発表した。
UHF帯は、現在、RFID向け周波数帯として標準化が進んでいる帯域よりも通信可能距離が長いが、リーダ間で干渉が発生しやすいのが課題だった。
同社は、6MHzと狭い周波数帯域でも、リーダ間の干渉を回避できる独自の「送受周波数分割方式」を開発。10キロ先のシステムにまで影響を及ぼす恐れがあるとされていた干渉問題を解決した。
加えて、微弱な受信電力から高い電圧を得る技術「微弱電界レクテナ技術」を開発し、パッシブ型RFIDタグでは国内最長となる7メートルの通信を可能にした。
同社は同方式の標準化を提案するとともに、装置の小型化、低電力化を進めて実用化を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR