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元Microsoft社員による自社ソフト不正入手・売却、今度は四人組

» 2004年11月16日 12時48分 公開
[IDG Japan]
IDG

 3200万ドルにのぼるMicrosoftソフトウェアの窃盗と再販に関連し、4人の元Microsoft社員が窃盗、共同謀議、メール詐欺、マネーロンダリングの罪で告発されている。

 11月8日、シアトルの米連邦地検は、MSがビジネス利用に限り製品を無料で提供する社内プログラムを悪用したとして、4人の元Microsoft社員を告発した。シアトル地域に在住するフィン・W・コンティニ、ロバート・A・ハウディシェル、アリソン・M・クラーク、クリスティン・J・ヘンドリクソンの4人は数千におよぶソフトウェア製品を内部プログラムにより申請し、販売して個人の利益にしたと、33ページの刑事告発文書に書かれている。

 4人のコメントは得られていない。

 コンティニ、クラーク、ヘンドリクソンの3人はMicrosoftでグループアシスタントを務め、ハウディシェルはプロジェクトコーディネーターだった。全員が無料の内部ソフトウェアプログラムにアクセスできたという。

 コンティニがMicrosoftに勤務していたのは1999年から2002年2月まで、ハウディシェルは2000年5月から2001年10月まで。クラークは1992年から先月まで。ヘンドリクソンは2000年3月から2002年6月までとなっている。

 連邦地検によれば、コンティニは5400本、1700万ドル相当のソフトウェア製品を社員向けプログラムで入手し、ハウディシェルは985本、400万ドル相当を手に入れた。クラークは618製品、170万ドル、ヘンドリクソンは1726本、970万ドルとなっている。合計金額は3240万ドル。

 不正入手されたソフトウェアは、Microsoft Windows XP Professional、Windows Advanced Server 2000、Exchange Server Enterprise 2000、SQL Server 2000、SharePoint Portal Server 2001など。連邦地検はこれらのソフトウェアをブローカーに売却して中古市場に流し、300万ドル以上を入手したとしている。

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