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ICQ Webメールに容量2Gバイトの有料版

» 2004年11月22日 19時15分 公開
[IDG Japan]
IDG

 次第に競争が激しくなるWebメール市場に、新たなプレイヤーが参戦する。インスタントメッセージング(IM)サービスのICQが、有料Webメールサービスを立ち上げた。このサービスには2Gバイトストレージ、カレンダー機能、タスクマネジャー、メモ帳、無線アクセス、POP3とIMAPのサポートが含まれる。

 America Online傘下のICQの製品管理ディレクター、ロネン・アラッド氏によると、同社は11月22日、このサービスを発表した。利用料は年間19ドル99セントという。

 またこのサービスには、スパムのフィルタリング・遮断、ウイルス対策、上限20Mバイトの添付ファイルの送受信が含まれる。メッセージを7カ国語に翻訳する機能、大容量の添付ファイルを圧縮する機能、携帯デバイス向けのWAPサポートも提供される。これらの機能により、ICQのWebメールサービスはYahoo!、Microsoft、Googleなど他社のサービス(GoogleのGmailはまだβテスト中)と実際に張り合えるライバルとなっている。

 ICQのWebメールサービスには、追加料金を払えば利用できる機能もある。その1つが、電子メールをSMS(Short Message Service)対応の携帯デバイスに転送できる機能だ。また、PCにWebカメラを取り付けている会員が利用できるビデオメールサービスもある。ビデオデッキのような操作でメッセージの録音ができ、受信者はソフトを追加しなくてもWindowsベースのPCでこのメッセージを再生できる。

 またICQはこの日、一般的で最低限の機能を備えた既存の無料メールサービスの大幅刷新を発表したとアラッド氏。強化版のメッセージ検索機能、ウイルス・スパム保護を備え、新しい草稿用フォルダなど受信ボックスの管理方法も増えるほか、送信メール確認機能が提供される。ただし、メールボックス容量は6Mバイトとほかのサービスと比べるとかなり小さい。

 テルアビブを本拠とするICQは、ロサンゼルスのMail2Worldと提携してこれらWebメールサービスを提供する。アラッド氏によると、両社は数カ月前に契約した。それまでのICQのWebメールパートナーはサンフランシスコのCritical Pathだった。

 ICQのWebメールに関する詳細はサイトを参照のこと。

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