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iRiver CEOが語る「iPod shuffleの驚き」

» 2005年01月14日 18時25分 公開
[IDG Japan]
IDG

 大手デジタル音楽プレーヤーメーカーのCEO(最高経営責任者)は、今週Macworldで発表されたApple Computerの「iPod shuffle」の幾つかの特徴に驚いたと語った。

 「私が驚いた点は2つ」とReignComのヤン・ドクジュンCEOは1月14日、電話取材に応えて語った。同社は「iRiver」ブランドで携帯音楽プレーヤーを製造している。

 「1つ目は、iPod(shuffle)がローエンド向けという点だ」と同氏。中国の製品は既に同製品と変わらない価格で提供されているため、驚いたのは安さではなく、Appleがローエンド製品を作ることだと同氏は語った。「2つ目は、約200曲を格納できる1Gバイトのプレーヤーを発表したということだ。ユーザーがお気に入りの曲を探すのは非常に難しいだろう」

 iPod shuffleはこれまでで最も安いiPodのモデルで、初めてHDDではなくフラッシュメモリを採用している。サイズはチューインガムのパッケージと同じくらいで、ディスプレイはなく、基本的な操作のみが可能。このデバイスに格納した音楽は、転送したのと同じ順番か、あるいはランダムな順番で再生される。このことからshuffleという名が付けられた。

 iPod shuffleは99ドルの512Mバイトモデルと、149ドルの1Gバイトモデルが提供される。Appleによると、1Gバイトモデルには最大で240曲を格納できる。ランダムに曲を再生できる点が楽しみの1つだと同社は語った。

 この製品は、市場のローエンドを占めている中国メーカーにとって最大の打撃になりそうだとヤン氏は指摘した。

 「ある意味では、これ(iPod shuffle)はiRiver製品の敵ではない。当社はもっと多くの機能を盛り込んでおり、ハイエンド分野に焦点を当てているからだ。(楽曲を)探す作業やディスプレイがないことを気にしないユーザーはある程度いるだろう。Appleは、ローエンドユーザーが使っている製品を置き換えるかもしれないが、もう少し熱心なリスナーは、この手の製品を気に入らないだろう」(ヤン氏)

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