サンフランシスコにて開幕したMacworld Expoの基調講演にて、米Apple ComputerのCEO スティーブ・ジョブズ氏はフラッシュメモリ版iPod「iPod shuffle」を発表した。512Mバイト版と1Gバイト版が用意されており、価格は99ドル/149ドル。発売は即日開始されている。
サイズは約84(高さ)×約25(幅)×約8.4(奥行き ミリ)・約22グラム。USBメモリのように下部にUSBコネクタが用意されており、USB2.0に対応する。充電式のバッテリーを内蔵しており、約12時間の連続駆動が可能。
ライブラリソフトにはこれまでどおりiTunes(4.7.1以上)を用いるが、PC側のライブラリをそのまま転送するのではなく、名前の通りランダム(shuffle)に曲を転送する形が基本となる。容量が少ないためにPC側のライブラリをすべて転送できないこその、逆転の発想といえる。「iPod shuffleは同じ再生を二度としないという新しい体験をもたらしてくれる」(ジョブズ氏)。
ランダム再生をさせたくない場合には、iTunes側でプレイリストを作成し、それを転送すればよい。
専用オプションとして、Dock、耐水性を持たせたスポーツケース、追加バッテリーパック、アームホルダーも同時に発表された。これらのオプションは1カ月以内に発売される予定。
「iPod miniが発売されて1年が過ぎ、ハイエンドフラッシュメモリプレーヤーの市場に食い込むことができた。しかし、フラッシュメモリプレーヤーは“小さなディスプレイ”“快適とは言えない操作性”“ホイールを備えていない”(笑)などの問題を抱えている。iPod shuffleはそうした問題を解決したポータブルプレーヤーだ」(ジョブズ氏)
基調講演ではそのほか、「Mac OS X “Tiger”」についての機能紹介や次バージョンの「iLife」、プレゼンテーションソフトであるKeynoteの新バージョン「Keynote 2」と、ビジネスレターやメニューなどを簡単に作成できるワードプロセッサ「Pages」が含まれたオフィススイート「iWork」、ディスプレイレスの小型Mac「Mac mini」が発表された。
Mac miniは1.25GHzのG4プロセッサを搭載した製品と、1.42GHzのG4プロセッサを搭載した製品が用意され、価格は499ドル/599ドル。いずれも1月22日より発売される。
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