ITmedia NEWS > 速報 >

Macromedia買収の動機は共通の製品と理念――Adobe幹部が語る

» 2005年04月19日 07時19分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Adobe Systemsは4月18日、ライバルのMacromediaを推定34億ドルで買収する計画を発表した。両社の合併によりさらに幅広い顧客のニーズに対応でき、新市場、特にモバイルとエンタープライズ分野の市場に進出できるチャンスも大きく広がるとAdobeは話している。

 Adobeにとっては両社の陣容および非常に似通った製品の統合が課題になるのは明らかだが、同日のインタビューではいずれの計画についても明言を避けた。

 「合意の詳細について現時点で説明する準備ができていない。両社をどの程度統合するか決めるため、向こう6カ月でやるべきことが多数ある」。Adobeのデジタルイメージング&ビデオ担当上級副社長、ブライアン・ラムキン氏はMacCentralにこう語った。

 最初AdobeがMacromediaの買収検討に動いたのは、両社が同じ製品と経営理念を持っていたことが背景にある。「MacromediaはFlashに関して非常にうまくやっている」ともラムキン氏は述べている。

 「MacromediaはAdobeと同様の戦略と製品を追求している。両社の合併は自然な成り行きだ。両社の技術統合には多大なチャンスがある」とラムキン氏。

 同氏は統合の詳細については明かさなかったが、顧客に向けたAdobeのミッションは変わらないと話す。

 「Adobeのミッションは変わっていない。当社はコミュニケーションの向上を支援する意向であり、それはMacromediaの目標でもある。現在Adobeにとってのチャンスは、いかにして顧客により良いソリューションを提供できるかにある」(ラムキン氏)

 Macromediaのアプリケーションが今後どうなるかが分かるまでには、もう少し待たなければならない。ただ、合併が完了するまでは通常通りの業務を行う。

 「われわれは別々の2つの会社だが、今後は引き続き緊密に連携していく。当局に承認されるまでは両社とも顧客のために戦略の遂行に努める」とラムキン氏は話している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.