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ThinkPadのTablet PCモデル登場へ

» 2005年04月27日 20時11分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米IBMが、回転式ディスプレイを備え、タブレット型コンピュータとして使えるThinkPadを開発した。米連邦通信委員会(FCC)が公開した文書により明らかになった。

 「ThinkPad Tablet Series X41」はThinkPadシリーズのトレードマークである黒い筐体をまとい、外観は同シリーズのほかのモデルと似ている。ただし、X41 Tablet Seriesのディスプレイは180度回転させて、キーボード上に折り重ねることができ、ノートPCをタブレット型コンピュータに変形させられるとこの書類には記されている。

 さらに、このモデルのディスプレイにはデジタイザが含まれ、タブレットモードの時に付属のスタイラスを入力装置として利用できるという。

 FCCが公開した書類にはX41 Tablet Seriesの写真も含まれ、MicrosoftのWindows XPを走らせているところが写っている。フォームファクタとスタイラスから考えると、このモデルはWindows XP Tablet PC Editionを搭載している可能性が最も高い。このエディションは入力デバイスとしてスタイラスをサポートし、ほかのPCベンダーの同様のマシンに搭載されている。

 現時点ではIBMの幹部からコメントは得られていない。

 X41 Tablet Seriesには無線ネットワーキング機能が組み込まれ、無線LAN標準のIEEE 802.11a/b/gと、Bluetoothをサポートする。プロセッサ、メモリ、重さ、サイズ、発売時期についての情報はFCCの文書では明かされていなかった。

 ただ、このモデルの写真を見ると、ディスプレイのサイズは既に販売されているThinkPad X41の12.1インチTFT液晶と同じくらいに見える。IBMのサイトによると、X41は2199ドルからの価格で、1.5GHz Pentium M、60GバイトHDD、512MバイトのRAMを搭載する。

 無線LANサポートなどの無線機能を搭載した機器を米国で販売するには、FCCの認可が必要だ。これら文書がFCCのWebサイトで公開されたということは、X41 Tablet Seriesの発売が近いということを公に示しているということだ。

 FCCにこの書類を提出したのは、ThinkPadシリーズの設計を手がける施設の1つ、日本IBMの大和研究所だ。この研究所は、IBM PC部門の一部として中国のLenovo Groupに統合されているところだ。

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