ITmedia NEWS >

Xbox責任者、「もっと気軽にできるゲームが必要」

» 2005年04月28日 12時11分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MicrosoftのチーフXboxオフィサー、ロビー・バック氏はゲームの話をするのが好きだが、Microsoftが5月12日に発表する予定の次世代Xboxのことはまだ話そうとしない。

 同氏は4月27日、Churchill Clubが主催したイベントでシリコンバレーの事業家に向けて講演を行った。同氏は、来月MTVで最初にコンシューマーに向けてお披露目するまで、新しいXboxの機能は一切明かさないつもりだ。こうした披露のやり方は、メディアや業界関係者を招くいつもの立ち上げイベントとは反対だ。

 「業界が『コンシューマーに最初に見てほしい』と言ったのは今回が初めてだ。これはXboxの重要なマイルストーンだと考えている。広範なコンシューマー市場として認識しているということだ」(バック氏)

 ゲーム機を玩具から家電へと変えた要因の1つは、ゲーマー層の成長だとバック氏は述べた。ゲーマーの平均年齢はかつて12歳だったが、「今は28歳だ」という。

 同氏は、次世代Xbox後の展望を少し明らかにした。今後はあまり時間をかけなくても遊びこなせるゲームが増えると同氏は見ている。「一部のゲームでは、うまく操作するために練習し、研究しなくてはならない。われわれに必要なのは、手軽に楽しめる体験が増えることだ」

 また、第3世代Xboxの計画についての質問に対し、バック氏は、ハードではなくソフトがゲーム機の進化を促進することになると語った。

 「確かにいつかの時点で次世代は訪れるが、この先はハード側のシフトを必要とせずに、ソフトによってもっと頻繁に革新が起きるだろう」と同氏は語り、その例としてオンラインゲームサービスのXbox Liveを挙げた。

 Microsoftの上級副社長も務める同氏は、幾つかの成功談を簡単に説明した。Xboxは直近の四半期に米国でPlayStation(PS)2を上回る売上を出した。またMicrosoftは米国で「HALO 2」を発売初日に1億2500万ドル分売り上げ、Xbox Liveユーザーによる同ソフトのプレイ時間は2億時間を超えたという。

 「こうした数字の話をすると、米国の生産性が心配になることがある」とバック氏は冗談を飛ばした。同氏は家庭ではゲームを制限しており、「私の子供はこの週はゲームをプレイできない。これはわが家のルールだ」としている。

 Microsoftの新しいXboxは、来年登場見込みの3つのゲーム機の1つ。ソニーコンピュータエンターテインメント(SCE)は5月17日にロサンゼルスで開幕するElectronic Entertainment Expo(E3)で次世代PlayStationを披露する予定だ。任天堂も新しいゲーム機を開発している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.