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不正アクセス被害が拡大 「WindowsCE FAN」や静岡新聞運営サイトにも

» 2005年05月17日 21時29分 公開
[ITmedia]

 静岡新聞社は5月16日、同社が運営する就職情報サイト「新卒のかんづめ」に不正アクセスがあり、5月6日から5月16日午後3時までにトップページを閲覧したユーザーにトロイの木馬型ウイルスをばら撒いた可能性があると発表した。

 またモバイル関連情報サイト「WindowsCE FAN」も同日、不正アクセスの被害を受け、ウイルスを広げた可能性があると発表した。

 それぞれウイルスは「TROJ_DELF.RM」で、5月11日から14日にかけて価格.comのWebサイトに仕掛けられたウイルスと同じ(関連記事参照)。

 「新卒のかんづめ」はトップページが不正アクセスにより改ざんされ、閲覧者にウイルスを送りつける仕組みになっていたという。個人情報の漏えいはなかったとしている。WindowsCE FANも5月13日夕方から一部ページが改ざんされ、意図しないタグが埋め込まれたという。

 感染の有無は、トレンドマイクロのウィルスバスターオンラインスキャンで確認可能。駆除ツールはWebサイトからダウンロードできる。同ウイルスは、シマンテックやマカフィーなどのウイルス対策ソフトでも駆除可能だ。

 TROJ_DELF.RMは、キーボードで入力した文字情報を悪意ある第3者に送信する機能があるため、感染したユーザーは、ウイルス駆除後、感染期間中に使用したWebサイトなどのパスワードを変更するよう呼びかけている。

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