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ぴあ、電子クーポン事業は「時期尚早」

» 2005年05月20日 20時32分 公開
[ITmedia]

 ぴあが5月20日発表した2005年3月期連結決算は、純損失が33億1100万円に拡大した(前期は22億300万円の赤字)。繰り延べ税金資産の取り崩しに加え、出版事業と情報サービス事業の赤字化など原因。

 売上高は856億2400万円(前期比0.1%減)、営業損失は18億800万円(前期は19億7400万円の赤字)、経常損失は(同18億4000万円の赤字)。

 成長戦略の軸に掲げている電子チケット事業では、@ぴあ会員が3月末時点で122万人(前年同期比73万人増)と拡大した上収益率も向上しており、今後が期待できるとした。一方、電子クーポン事業は技術環境の未整備などから「時期尚早と言わざるをえない」(同社)とし、広告収入が減るなど苦戦した。

 チケット事業は改善したが、出版事業、情報サービス事業がともに減収となり、営業赤字に転落した。

 今期連結業績予想は売上高が860億円、経常利益が30億円、純利益が20億円。電子チケット事業に注力して黒字転換を目指す。

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