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先進ITユーザーはネット通販がお好き

» 2005年05月31日 19時35分 公開
[ITmedia]

 インプレスのインターネット生活研究所は5月31日、調査レポート「先進ITユーザー消費動向調査報告書2005」を発表した。調査は、5月9〜16日の期間で、全国のインターネットユーザーを対象に、消費動向や新技術・新製品に対する興味、嗜好などをたずねた。有効回答数は1850人。

 これによると、デジタル機器を主に購入する場所のトップ3は、「ターミナル駅に立地するカメラ系大型量販店」(28.8%)、「郊外型の大型量販店」(25.4%)、「インターネット通販」(25.2%)となった。

 しかし、年収の10〜15%をIT関連製品・サービスに投資するユーザーにしぼって同結果を見ると、インターネット通販が32.1%でトップとなり、一方、郊外型大型店は19.6%まで割合が落ちた。

 家庭におけるインターネットの接続方法は、「ADSL」が54.6%でトップ。次いで、「光ファイバー」(27.4%)、「CATV」(11.7%)と並ぶ。

 光ファイバーの導入率を、IT関連への消費比率別で比較すると、IT関連消費が年収の5%未満のユーザーは22.9%であるのに対して、年収の15%以上をIT関連製品・サービスで消費するユーザーは33.1%が導入しており、約10ポイントの開きがあった。

 現在利用している携帯電話端末のメーカー別シェアは、1位が「シャープ」(17.6%)、2位「松下電器産業」(15.3%)、3位「日本電気(NEC)」(12.3%)、4位「ソニーエリクソン」(11.8%)だった。

 同結果について、年収の10〜15%をIT関連に消費する層だけを取り出して見ると、シャープ製端末の使用比率が22.1%と平均より5ポイントも上がり、2位の松下電器産業に7ポイントの差を付けた。また、ソニーエリクソンがNECを抜いて3位となる。

 携帯電話端末の買い換えサイクルは、「1年以上2年未満」が34.1%、「2年以上3年未満」が33.4%となり、この2グループでほぼ7割を占める。

 ここでも、年収の15%以上をIT関連で消費する層は、その55.4%が2年以内で買い換えると答えたのに対して、IT関連の消費が年収の5%未満の層で2年以内としたのは31.7%にとどまり、20ポイント以上の差が生じた。

 端末の買い換え理由では、「バッテリーの劣化」(33.4%)と「新しいサービス・アプリを使うため」(30.0%)という回答が突出して多く、次いで、「3Gに移行したい」(17.4%)、「現使用機種の使い勝手が悪い」(15.7%)などが挙げられた。

 年収の15%以上をIT関連で消費する層は、バッテリーの劣化を理由とする割合は29.5%まで落ち、新サービス・アプリの利用を買い換え理由に挙げる人が37.5%まで伸びた。また、現使用機種の使い勝手が悪いことを理由とする人も21.0%と全体の平均よりも6ポイント高い。

 これから登場予定の新製品や新サービス、新しい技術が発売された場合、購入したいかどうかをたずねたところ、もっとも期待が大きいかったのは「次世代Windows」(37.8%)だった。このほか、「マルチコアCPU」(26.8%)、「Blu-ray Disc」(25.8%)、「モバイルIP電話」(25.3%)、「HD-DVD」(24.2%)などに期待が集まった。やはり、IT関連への消費動向が高い層ほど、ほとんどの技術・製品において購入意向がより高くなる傾向を示したという。

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