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» 2005年06月20日 21時17分 UPDATE

「子どもはアーティスト」――アラン・ケイが小学校にやってきた

“PCの父”アラン・ケイ氏が来日し、自らが開発した子ども向けプログラミングソフト「SqueakToys」でゲームやアニメを作る子どもたちと触れ合った。

[岡田有花,ITmedia]

 PCの概念を生み出した“PCの父”アラン・ケイ氏が6月20日、杉並区立和田小学校(東京都)に現れ、自らが開発した子ども向けの簡易プログラミング環境「SqueakToys」でプログラミングの基礎を学ぶ子どもたちと触れ合った。

 同小学校は昨年、日本ヒューレット・パッカード(HP)からPC寄贈を受け、5年生と6年生の総合的学習の時間にSqueakToysを導入。日本HPのボランティア指導員「HP-Squeakers」の協力を得て、SqueakToysを使った授業を行っている。米Hewlett-Packard(HP)でシニアフェローを務めるケイ氏は、日本HPを通じて同小学校を訪問した。

photo 6年生の教室
photo 子どもたちの作品を見て回るケイ氏(右)

 「子どもは生まれながらのアーティスト」――ケイ氏はこう話し、SqueakToysで子どもたちの創造性を引き出したいと願う。生徒たちは格闘ゲームから4コマ漫画、パラパラ絵本まで思い思いの作品を作り上げ、ケイ氏の期待に見事に応えていた。

photo スライムや骸骨などの敵を次々に倒すゲームを作成中の6年生男子。シューティングや格闘ゲームを作る男の子も多かった
photo 6年生男子の迷路ゲーム。マウスかゲームパッドで“■”マークを操作し、ゴールまで導く。途中で壁に当たったら入り口に戻ってしまう。早々とゲームを完成させた彼は「次何作ろうかな」と楽しそう
photo 「赤ずきんの絵本を作っているんです」と6年生女子。まずは絵を完成させ、その後ページがめくれるようにする予定だ
photo ピッチャーが投げたボールをバッターが打ち、ホームランが入るというアニメを嬉しそうに見せてくれた5年生男子。「アラン・ケイさんにも見てほしいな」
photo シュールな絵柄の漫画を描く5年生女子。「ペロペロキャンディを舐めていたら落としちゃった、という漫画」
photo 授業中は、教師とHP-Squeakersが教室を回り、生徒の質問に答える
photo 横山正校長(左)やHP-Squeakersに操作法を教えてもらう6年生女子
photo 友達が作ったゲームをみんなでプレイする姿も

 横山正校長は「子どもたちのPCへの反応はさまざま。能力の差も大きいが、生徒同士で教え合っているようだ」と話す。

 ケイ氏は「PCでの表現を通じて、サイエンスを学んでほしい。例えば、アニメで振り子を描いた子どもが、振り子の物理的な原理にも興味を持ってもらえれば」などと話した。

photo ケイ氏の講演を聞きに全校児童(外出中の5年生除く)が講堂に集まった。ケイ氏は「日本のみんなは恵まれているけれど、世界には貧困にあえいでいる人がたくさんいる。そんな人たちを救う手立てをPCを使って考えてほしい」などと話したが、子ども達には難しかったようで、ちょっぴり退屈そうだった
photo 「PCは、車のようなツールにも、本のような知識の泉にもなる」とケイ氏

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