Tablet PCを「まだ信じる」ビル・ゲイツ氏
コンピューティングのメインストリームになれずにいるTablet PCを、多くの人は見限ったかもしれない。しかし、まだ1人、強力な支持者がいる。Microsoft会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏は6月27日、同氏は今でもこのフォームファクターを信じており、ハードとソフトが向上すれば、Tablet PCは従来型のノートPCを圧倒できるとの予測を改めて語った。
ゲイツ氏は2001年、ラスベガスで開催されたCOMDEXショウでTablet PCのプロトタイプを披露した。2002年の立ち上げの1年前のことだった。このとき同氏はニュースリリースの中で、「これは事実上限界のないPCであり、5年以内に米国で販売されるPCの中で一番人気の形になると予測している」と述べていた。
そのときから3年半あまりが過ぎた。これまでのところTablet PCは、今は亡きCOMDEXよりもわずかにうまくやっている程度だ。一握りのベンダーがTablet PCを販売しているが、医療などの特殊な市場が売上の大半を占めている。ほかのユーザーや企業ユーザーはあまりこのフォームファクターを気に入っていない。
2004年のTablet PC出荷台数は約64万台、今年は120万台に達する見込みだ。これは世界ポータブルPC市場の約2%に相当すると、IDCは2月に報告した。「IDCは引き続き、Tablet PC技術は未来のポータブルPC設計に欠かせない部分になると信じているが、この技術の採用は当初の予測よりもスローペースで進むだろう」とIDCの報告書には書かれていた。
「Tablet PCをメインストリームにするには、ハードとソフトの両面で投資を続ける必要がある」とゲイツ氏は27日に東京で開いた記者会見で語った、「これはまだメインストリームではない。わたしはタブレットを信じ切っている」
ゲイツ氏は、共同で記者会見を開いた東芝を賞賛した。両社は提携を拡大し、インタラクティブビデオディスク技術と、Tablet PCを含むLonghornベースの将来のコンピューティングプラットフォームについての取り組みを含めることを明らかにした(6月27日の記事参照)。
「特に医療や保険の分野で、Tablet PCの売上は非常に良く伸びていると思う。われわれがやるべきことは、このフォームファクターを、すべての学生や会議の多いビジネスマンがこの特別な機能性を必要と感じるレベルにまで到達させることだ」(ゲイツ氏)
「Longhornリリースの一環として、タブレットソフトは大きく改善されるだろう。それはわれわれが東芝と協力する多くの分野の1つにすぎない。わたしは再び、正確な時期は言わないが、将来ほとんどのポータブルマシンがタブレット型になると予測する。向こう3~5年のうちに、ソフトとハードの改良によりこの予測は現実になると期待する」と同氏。
Longhornの重要性については、IDCも同意している。同社は、Longhornにより2007年はTablet PCによって重要な年になり、この年にTablet PC出荷台数は約490万台に、翌2008年には970万台――同社の予測によれば、ポータブルPC出荷台数のおよそ11%――に達すると考えている。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
2
マンガ数冊「105万円でSOLD」物議、メルカリ“マネロン疑惑”を否定「その価格で売れていない」……ならばなぜ?
-
3
録画した番組を「Googleドライブ」「OneDrive」に保存 パナソニック新型「DIGA」で
-
4
Appleの「iPhone Duo」は、折りたたみスマホの未来を開くのか、閉じるのか
-
5
「悪用されそう」─―メルカリ「限定公開」機能、SNSで物議 同社に対策を聞いた
-
6
楽天モバイル、「ID未連携ユーザーの自動解約」を撤回 2週間で方針転換
-
7
「AIで効率化しても仕事が増えるだけ」──月○時間浮かせても報告しない社員たち 広がる“AI版静かな退職”
-
8
トランプ政権のサックス氏、AI「ペース調整」論に苦言 「規制がなければできないふりをやめろ」
-
9
「GPT Astraでゲーム開発=ほぼソシャゲ」説を唱えたい 非エンジニアの挑戦は、廃課金への道か
-
10
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR