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ジャッキー・チェン監修の体感ゲーム、新ハードと同時発売

» 2005年09月06日 20時08分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 ゲーム向け半導体開発などを手がける「新世代」(滋賀県草津市)は、ジャッキー・チェンさんと共同開発した体感ゲーム2種類を、独自のハード「XavixPORT」とともに9月22日に発売する。ボクシングゲーム「パワーボクシング」、フィットネスゲーム「エアロステップ」で、手ごろな値段で飽きの来ないフィットネスマシーンとして売り出す計画だ。PRのため来日したチェンさんは「楽しくエクササイズできるよう工夫した。若い人にもっと体を動かしてほしい」と語った。

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 XavixPORTは、AV端子でテレビと接続するゲームハード。「剣神ドラゴンクエスト」やカラオケマシン「e-kara」など、同社がこれまで手がけてきた、テレビ接続型おもちゃの技術を投入した。米国で先行発売しており、国内でもネット通販していたが、一般発売は初。オープン価格で、実売予想価格は税込み9800円。

 カートリッジ型ソフトを本体に挿入してプレイする。本体は赤外線通信機能を装備。外付けコントローラーと赤外線で通信する。コントローラーはソフトに同梱してあり、テニスゲームならラケット型、ボウリングゲームならボール型と、ソフト別に異なる。メインのCPUもソフトに搭載しているため、コンテンツの要求スペックが上がってもハードをバージョンアップしなくて済むのが売りだ。

photo ハードのまん中にソフト挿入部がある。右の黒い部分が赤外線通信部。サイズは280(幅)×200(高さ)×105(奥行き)ミリで、手のひらに乗るコンパクトさ

 チェンさんと新世代は共同で昨年、XaviXアプリケーション開発会社JCXを米国に設立。JCXは、専用グローブの動きをセンサーで読み取ってボクササイズできる「パワーボクシング」と、センサーを組み込んだマット上で走ったりジャンプしてエアロビクスする「エアロステップ」を開発した。チェンさん自身も両ゲームにトレーナーとして登場する。

 「私が毎日やっているようなクレイジーなトレーニングではなく、狭いスペースで、ファミリーで楽しめるエクササイズを目指した」(チェンさん)。ゲーム終了後には消費カロリーを表示。毎日の運動履歴を保存しておける。関西医科大学の木村穣助教授の協力を得て、トレーニング効果の高いエクササイズを組み入れた。

photo パワーボクシングは、画面上の相手と対戦したり、防御姿勢のトレーニングをしたりできる
photo パワーボクシングの画面
photo 画面の指示通りにステップを踏む「エアロステップ」をプレイするチェンさん。2分程度のプレイだったがステップが激しく、息を切らせていた
photo エアロステップの画面

 9月22日にはこのほか、ラケット型コントローラー付きの「テニス」(実売税込み7400円)と、ボール型コントローラー付き「ボウリング」(同7400円)の2本、計4本のソフトをを発売。年内に新ソフトを3本追加する予定だ。

photo 9月22日に発売する全商品

 新世代の中川克也社長は「健康を気にしている人は多いが、エクササイズマシンを購入し、継続利用している人は少ない」と指摘。XavixPORTならゲーム感覚で楽しくエクササイズできるとアピールする。

 ターゲットは、一人暮らしの女性や、健康を気にするファミリー層で、「あくまで大人向け」(中川社長)。ドラッグストアやスポーツ量販店で販売するほか、家電量販店や健康関連ショップでの販売を検討する。テレビCMや交通広告などで積極的にPRし、今年度中に本体35万台、ソフト65万本の売り上げを目指す。

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