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Apple、iPod nanoのディスプレイ問題に回答

» 2005年09月28日 09時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 およそ4週間前に発売されて以来、iPod nanoはMP3市場に嵐を巻き起こし、レビュアーや業界アナリストから賞賛を獲得してきた。しかし、皆が完全に満足しているわけではない。一部の顧客は、iPod nanoの画面の傷や破損についての苦情を訴えており、1人のユーザーが自分の経験した問題を説明するためのWebサイトを立ち上げるまでに至っている。

 Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長フィル・シラー氏は、2つのまったく別の問題が起きていると語った。1つは液晶画面の破損で、もう1つは画面に傷が付きやすいという苦情だ。

 iPod nanoオーナーのマシュー・ピーターソン氏は、自分のiPod nanoの画面が壊れた問題への怒りを分かち合うために、flawedmusicplayer.com(以前はipodnanoflaw.comという名称だった)というWebサイトを立ち上げた。同氏はほかのユーザーに、手持ちのiPod nanoの画面の写真を送るよう呼びかけており、自身もサイトに写真を掲載している。

 2つの問題のうち、画面の破損について、Appleはこの問題を調査してきたと語った。

 「この問題は実際に起きているが小さなものであり、少数の機器におけるベンダーの品質に関わる問題だ。実際、この問題の影響を受けたのは出荷済みiPod nanoの0.1%未満だ。これは設計の問題ではない」(シラー氏)

 シラー氏は、顧客がこの問題を見つけた場合、AppleCareに連絡すれば、iPodを交換するとしている。

 後者の問題は、iPod nanoの画面にあまりに傷が付きやすい――おそらくは、これまでのモデルよりもひっかき傷が付きやすい――というWebサイト上の苦情に関するものだ。

 Appleは、iPod nanoのディスプレイは第4世代iPodと同じ素材でできており、今のところ第4世代iPodのディスプレイへの苦情はないとしている。

 「顧客からこの問題を報告する電話はほとんど受けていない。これは広範な問題だとは考えていない。もしも傷が心配なら、iPod nanoを保護するケースを利用することをお勧めする」(シラー氏)

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