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「Linux版Officeの計画はない」とMicrosoft

» 2005年10月06日 08時29分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MicrosoftではLinuxの仕組みと、LinuxとOfficeプラットフォームがどのように統合できるかについて積極的な研究に当たってはいるが、Linux版のOfficeスイートをリリースすることはない。Microsoftの担当者が10月5日、こう断言した。

 「短刀直入に答えるなら、MicrosoftはWindowsに100%フォーカスしている」。英国Microsoftのプラットフォーム戦略ディレクター、ニック・マクグラス氏はこう語った。「現時点で、LinuxバージョンのMicrosoft Office導入あるいは構築の計画はない」

 ロンドンで10月5日に開幕したLinuxWorld Conference and Expoで、フリーソフト開発がプロプライエタリソフトにつながるか、または逆の流れになるかについての座談会が開かれ、マクグラス氏はこの座談会に出席した。オープンソース支持者に言わせるとLinuxプラットフォームの市場シェアは伸びており、同フォーラムはMicrosoftがこれにどう対処するかについての質問の場となった。マクグラス氏はMicrosoftからの唯一の出席者として、感情的なオープンソース支持者から相当量浴びせられた冷やかしめいた質問をさばいていた。

 来るべき年にオープンソースにとっての次の一歩として何を期待するかとの質問に対し、マクグラス氏は、Microsoftでは引き続き、インテグレーションのために何を望むかという顧客の声に耳を傾けると答えた。

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