Microsoft社員が、人気Webサイトに登場した非公認版のWindows XP Service Pack(SP3)3をダウンロードしないよう警告を発している。
Microsoftのユーザーニュースグループでは先週、同社エンタープライズ戦略担当上級コンサルタントを務めるマイク・ブラニガン氏が、The Hotfix.netが提供する非公認SP3をダウンロードすると、コンピュータがダメージを受ける可能性が高い上に、正式パッケージでないため「Microsoftやコンピュータメーカーのサポートを受けられなくなる」とユーザーに伝えた。
「この偽SP3には手を出さないよう忠告する」とブラニガン氏はGoogle Groupsに投稿している。「これはSP3ではなく、テストには適さない。(プレビュー版でも)SP3を手に入れたと思ってインストールする人は、間違った思いこみをしており、PCやデータに取り返しの付かないリスクをもたらす可能性がある」
しかしThe Hotfixの管理者イーサン・アレン氏は、同サイトで提供している非公認版SP3は公式版ではないものの、公式SP3がリリースされたときに含まれるであろう内容の妥当なプレビューになっていると主張する。
Microsoftは、Windows XP SP3は2006年末登場予定のWindows Vistaの後にリリースされるとしている(10月7日の記事参照)。
「われわれのサービスパックは実際、公式版サービスパックのプレビューだ。これらのホットフィックスはSP3に含まれるだろう。Microsoftのナレッジデータベースが証拠だ」とアレン氏はThe Hotfix.netで記している。「これらホットフィックスはそれぞれ、Microsoftのサポートに電話をすれば無料で入手できる」
アレン氏はまた、同氏のサイトのSP3がユーザーのマシンをやや不安定にする可能性はあるが、これはThe Hotfixのせいではないと述べている。これらのホットフィックスは同サイトではなく、Microsoftが提供しているからだ。
同氏は、Microsoft社内の情報筋から入手したソフトアップデートからSP3を組み立てた。同氏が10月12日の取材で語ったところによると、同氏が掲載したホットフィックスについてMicrosoftから直接連絡は来ていないが、同氏は情報筋から、Microsoftがホットフィックスをリークした人物を見つけるための社内調査を行っていると聞いたという。
数週間前にWindows XPのSP3が登場するという報道があったが、Microsoftは10月6日にSP3がWindows Vistaの後にリリースされると突然認めるまで、その存在を否定していた。
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