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“非公認”Windows XP SP3が出回る

» 2005年10月06日 09時36分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoftは今もWindows XPの3番目のサービスパックのリリースを認めようとしていないが、そのプレビュー版がWebに出回っている。

 Windows XP Service Pack(SP)3の「非公認」プレビュー版は、パッチやソフトアップデートを取り上げているソフトダウンロード・ディスカッションサイトのThe Hotfixで出回っている。

 The Hotfixの制作・管理者イーサン・アレン氏は10月5日、Microsoft内の情報源から入手した、SP3でリリースされると見られるソフトアップデートからプレビューパッケージを組み立てたと語る。

 これらアップデートには、Windowsのログオンの改良や、Windows XPマシンを各種ネットワークにつなぐ際の問題を解決する機能が含まれると、同サイトのSP3フォーラムには書かれている。

 Microsoftのβテスターで、同社の元契約社員でもあるアレン氏は、同社のWebサイトの情報を基に、Windows XP SP3に含まれる技術のリストを日々更新している。

 「Microsoftは次のホットフィックスに何が含まれるかの情報を自由に入手できるようにはしているが、それらを隠れたところに置いている」と同氏。同氏は、MicrosoftのWebサイトの記述に含まれるキーワードを利用して、Windows XP SP3で提供されるであろうアップデートに関する情報を見つけているという。同氏はこれと同じ方法を使って、Windows XP SP2でリリースされた技術を見つけた。同氏は2004年8月にSP2がリリースされる前に、それらのアップデートをWebサイトに掲載した。

 アレン氏は今、ハイテク企業向けのソフトウェア保険会社で働いている。同氏はその社名を明かすことは控えた。The Hotfixに関して、Microsoftからは何の連絡もないと同氏は話している。

 アレン氏のサイトでは、Microsoftのエンジニアが「SP3にInternet Explorer(IE)7は含まれるのか」というβテスターからの質問に答えているチャットセッションの記録も公開されている。それによると、IEチームのプログラムマネジャー、アヌラグ・ジェイン氏は、SP3はIE 7を含まないが、同ソフトを「サポート」すると話している。SP3にはIE 6が搭載される。

 Microsoftは、同社およびユーザーが重要と考えるアップデートを現行版のソフトに追加するためにサービスパックを提供する。例えばWindows XPにとって重要なアップデートとなったSP2には、セキュリティ向上のためのソフトが含まれていた。

 先週の報道で、Microsoftフランス支社技術・セキュリティディレクターのベルナルド・オルハンリアン氏が、2006年末にWindows Vistaの後にSP3が登場することを明らかにしたと伝えられた。

 Microsoftの広報担当者は5日、SP3をリリースするかどうかはまだ決まっていないと主張した。

 「Windows XP SP3の計画はまだ確認していない」とWindows Vista担当プロダクトマネジャー、マイケル・バーク氏。「現時点では、WindowsサービスチームがSP2へのフィードバックに目を通しているところであり、まだ次のサービスパックについてはタイミングと選択肢を評価している最中だ」

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