「Google Office」は噂で終わる?
GoogleとSun Microsystemsの提携に詳しい筋が、ホスティング型デスクトッププロダクティビティ製品やOSをめぐって盛り上がっている憶測は的外れだと指摘した。
OpenOffice.orgスイートを推進し、強化するという両社の取り組みを知る内部関係者は、両社がOpenOffice.orgとGoogle Toolbarを推進する方法を見出す可能性の方がはるかに高いと話す。その中には、OpenOffice.org、StarOffice、さらにはOpenSolarisやSunブランドのSolaris製品にGoogle Toolbarを組み込むことが含まれる。
Google Toolbarは、Webブラウザに統合される検索・Webサーフィンユーティリティ。
「ホスティング型デスクトッププロダクティビティ製品は、過去に試みられたがあまり受け入れられなかった。ネットワーク帯域と速度が足りないという問題にも悩まされた」と情報筋は語る。「現在はMicrosoft Office、Microsoft Works、CorelのWordPerfect Office、SunのStarOffice、フリーのOpenOffice.orgとユーザーの選択肢がたくさんある。ホスティング型スイートにはどんなメリットがあると言うのか」
独ウルム大学通信情報センターのインフラ部門責任者で、Sunの顧客でもあるトーマス・ナウ氏も同意見だ。
同氏は、SunとGoogleの協力を歓迎しつつも、「本当に機能するWebベースのデスクトップはまだ見たことがない。ニッチ製品以上のものがすぐに出てくるかどうかも疑わしい」と語る。同氏はほかの多くの人と同様、そのような製品の利用は考えたことすらないという。
今月発表した提携の下で、GoogleはOpenOffice.orgやJRE(Java Runtime Environment)などのSunの技術の推進・強化を約束した。Sunの方は、JREのコンシューマー向けダウンロードにGoogle Toolbarをオプションとして含める。
しかし両社の発表が詳細を欠いたこと、GoogleがデスクトッププロダクティビティスイートとOSを前面に押し出すと各方面で予測されていたことから、噂に火がついた。
Sunのソフト担当上級副社長ジョン・ロイアコノ氏によると、Googleと協議している将来実施するかもしれないプロジェクトには、両社がそれぞれ自社の顧客にもう一方の技術を紹介する協定のほか、OpenOffice.orgへの取り組みも含まれる。「これは複数の段階のアプローチの第1段階にすぎない」と同氏はeWEEKに語った。
SunのSolarisやOpenSolarisに関する2社の協力の可能性について尋ねたところ、ロイアコノ氏は、Sunは既存技術および計画中の技術をGoogleの技術者にすべて開示し、彼らが役に立つものやGoogleが協力できそうなものを見極められるようにしたと答えた。
Googleのエリック・シュミットCEOは、同社の技術者はオープンソースコミュニティーとオープンソースプロジェクト――OpenSolarisもその1つだ――に貢献していると語るにとどめていた。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Excel、40年続く原則を変更へ 1個のセルで複数の値を扱う新機能
-
2
「タイムズカー」会員情報約660万件漏えい 運転免許画像など 不正アクセスで
-
3
Geminiの「Gem」廃止へ、11月17日から「スキル」へ刷新
-
4
日本郵便に不正アクセスか 国際郵便の「調査請求Web受付」を停止、原因は調査中
-
5
“期限切れクレカ”を蘇らせ、不正にタッチ決済する「ゾンビカード攻撃」 米研究チームが検証
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Ankerの回収対象モバイルバッテリーで発火事故 25年度も7件、消費者庁が注意喚起
-
8
クリスタ素材非公開、セルシスに詳しく聞いた 「英国政府とは無関係」……決済事業者は?
-
9
タイムズカー、会員の免許情報や本人確認書類が漏えいの可能性 不正アクセスで
-
10
OpenAI、最上位モデルのツール使用を伴う学習・評価・推論を全て停止したと発表
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR