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» 2005年11月24日 11時02分 UPDATE

スーパーコンピュータでも進む「日用品化」

業界標準のプロセッサやOSを使うことで、スーパーコンピュータの価格は手ごろになってきている。これは「コモディティ化に向けた進化」だ。

[eWEEK]
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 業界標準技術は高性能コンピューティングの様相を変え続けており、それによってスーパーコンピュータは研究機関や連邦政府機関ばかりでなく、企業にも購入しやすくなっている。

 このトレンドの最新の証拠が、先週シアトルで開かれたSupercomputingショウで展示された。このイベントではベンダー各社がIntelやAMDのプロセッサを搭載したサーバやクラスタを立ち上げ、Sun MicrosystemsはAMDのOpteron搭載スーパーコンピュータに関する最新の提携を発表した(11月16日の記事参照)

 「今回のイベントでは、Microsoftが(Windows Compute Cluster Server 2003のβ2で)高性能コンピューティングに参入した」とサンディア米国立研究所のコンピューティングキャパシティ&ケイパビリティ担当マネジャー、ジョン・ゼッパー氏は語る。「お分かりだろうが、これはコモディティ化に向けた進化だ」

 同研究所は9月に、Dellの「PowerEdge 1850」サーバ4096台で構成され、IntelのXeonプロセッサ8000個を搭載したクラスタ「Thunderbird」を立ち上げた。このシステムはForce10 Networksのイーサネットスイッチと、Cisco SystemsのInfiniBand接続を使っている。Thunderbirdは世界で5番目に高速なスーパーコンピュータにランクインした(11月14日の記事参照)。また同システムは1ドル当たりのTFLOPSが最高で、最も価格が手頃だとゼッパー氏は言う。同システムのベンチマークスコアは約60TFLOPSだ。

 「これが法外な費用を掛けずに(Thunderbirdのようなクラスタを)構築できる唯一の方法なのは、業界標準の技術を使っているからだ。エンタープライズITと高性能コンピューティングの境界はあいまいになっている。多数のPowerEdge 1850と高速な接続技術があればスーパーコンピュータが手に入る。業界標準(技術)でそれだけのことができるのだ。そこにアドバンテージがある」(ゼッパー氏)

 トップ500リストにランクインしたシステムの3分の2はIntelプロセッサを搭載している。AMDプロセッサを使っているシステムは55台だった。

 Sunの東京工業大学との契約は、1万480個のOpteronを搭載したSun Fireシステムのクラスタを構築するというもの。このクラスタは、昨年まで世界最速だったNECの地球シミュレータを超えて日本最速のスーパーコンピュータとなるだろう。

 その一方でベンダー各社は業界標準技術を基盤とする新しい高性能コンピューティングシステムを投入し続けている。先週にはLinux Networxが、Opteron搭載のLinuxシステムファミリー「LS Series Supersystems」を発表した。

 Penguin Computingは、一連の構成済みLinuxクラスタを投入している。同社の「Application-Ready Cluster Portfolio」では3つの製品ファミリーが提供される。これらにはすべてハードとソフトがバンドルされ、同社のクラスタ製品「Scyld Beowulf Linux」が搭載される。Dellは高性能コンピューティングの顧客向けのサービスを拡大しており、向こう数カ月のうちに高性能コンピューティング製品用の垂直業界向けソフトを増やし始める予定だ。「この技術は実証済みだ」とDellのエンタープライズソリューションズ部門ディレクター、レザ・ルーホラミニ氏は語る。「クラスタベース(のシステム)は非常に存続能力が高い」

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