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複数キーワードの検索が急増 ヤフー検索のロボット化で

» 2005年11月29日 18時15分 公開
[ITmedia]

 ネットレイティングスが11月29日にまとめた10月のインターネット利用動向調査で、検索サービスの利用法の変化が浮き彫りになった。ヤフーが10月3日に検索サービスをディレクトリ検索主体からロボット検索主体に変更した影響で(関連記事参照)、ロボット検索利用人口が増えたほか、複数キーワードで検索するユーザーが増えている。

 Yahoo!JAPANのディレクトリ検索ユーザーは前月比20%減って1351万人となったが、ロボット検索ユーザーは同2%増えて2563万人に。Google検索ユーザーも同3%増えて1253万人となった。

 ページビュー(PV)は、ヤフーのディレクトリ検索が同19%減の約2億PV、ロボット検索が同13%増の約20億PV、Googleが同3%増の約12億PV。1人当たりの平均PVは、ヤフーのディレクトリ検索が同1%増の15.0PV、ロボット検索が同11%増の78.0PV、Googleが横ばいの同97.3PV。

 検索キーワードランキングは「楽天+ショッピング」「jr+時刻表」といった、2つの言葉を組み合わせた検索が前月に比べて大幅に増加した。同社はこの原因を、検索語に関連するキーワードを教えてくれるヤフー検索の「関連検索ワード」機能の影響と見ている。

 同社の荻原雅之社長は「海外のYahooはディレクトリ検索の利用率が非常に低いが、日本のヤフーはロボット検索結果に『Yahoo!カテゴリとの一致』表示を残したことで、ディレクトリのPV減を2割程度に抑えた」と評価。多くのPVを稼げるロボット検索主体に移行したことで、広告収入増につながる総PV増も達成したとしている。

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