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FSF、GPLライセンス改定計画を発表

» 2005年12月02日 08時38分 公開
[ITmedia]

 Free Software Foundation(FSF)は11月30日、GNU General Public License(GPL)の見直し計画に関する概要を発表した。1月に改定版ライセンスの最初のたたき台を公表する計画。

 GNU GPLは世界で広く使われているフリーソフトライセンスで、フリーソフトプログラムのうちほぼ4分の3がこのライセンスに基づき配布されている。しかし、GPLが最後に改定されてから15年以上がたち、ソフト開発およびソフト配信ビジネスの在り方も激変。見直しの必要性が指摘されていた。

 最初のたたき台は、1月16日から米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開かれるGPLv3国際カンファレンスで発表する。コメントを募った後、2006年夏をめどに2番目のたたき台を、同年秋には最終草案を公表し、2007年春までにGPLv3ライセンスの正式版を完成させる計画。

 Free Software Foundation創設者のリチャード・ストールマン氏は「GPL策定の基本原則は、すべてのユーザーの自由を守ることにある。『ソフトユーザーは自分が利用しているソフトを研究、複製、修正、再配布する権利がある』という4つの自由に関する基本原則に関し、コミュニティーから寄せられた課題に対応する」と述べている。

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