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「OASYS Lite」も売っていた三省堂

» 2005年12月05日 15時23分 公開
[ITmedia]

 三省堂書店が中心となり、“書店の街”神保町(東京都千代田区)の新刊書店同士で在庫データ共有を進めているという記事が先週のアクセス9位に入った。

 三省堂書店は、以前から書籍以外の情報機器を扱ってきたという。例えば富士通の個人向けワープロ「OASYS Lite」(1984年発売)。22万円と当時としては高価だったが「ずいぶん売れた」と三省堂書店事業企画部の児玉好史部長は振り返る。

 「書店は本を売るだけではない。総合情報産業だ」と同社の前社長は話していたといい、その考えのもと、ビデオやレーザーディスクのレンタルも早々に始めた。「ビデオレンタルは22年前に参入し、おそらく日本初だった。いつも流行の最初の方に食いついていた」と児玉部長は言う。

 ちなみに同社の店舗で今売れているIT機器は電子辞書と、FMラジオの自動録音機能付きICボイスレコーダー「トークマスター」だ。「電子辞書やトークマスターは今が旬だが、次にまた新しい何かが出てくるだろう」と児玉部長は既に次を見ている。

 書店のITガジェットは、家電量販店やPC専門店とはまた違った“ITの今”を見せてくれそうだ。

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