NECエレが55ナノプロセスを開発、2007年内に量産開始
NECエレクトロニクスは12月5日、55ナノメートルのCMOSロジックプロセス技術を開発したと発表した。同社によると、同プロセスを実用レベルで開発したのは世界初。一般の65ナノメートル製品と比べ待機時電力を10分の1に低減でき、携帯電話向けLSIなど向けに2007年第4四半期からの量産開始を計画している。
プロセスの微細化に伴い、トランジスタのリーク(漏れ)電流が性能向上と省電力化のボトルネックになってくる。同社の新プロセス「UIX7LS」(開発コードネーム)では、ゲート絶縁膜として高誘電率な「High-k絶縁膜」を形成。リーク電流を低減し、45ナノメートル世代と同等の高いトランジスタ特性を実現したという。
また基板バイアスを最大化するトランジスタ技術なども開発。一般的な65ナノメートルトランジスタに比べ、スタンバイ時の電力を10分の1以下に低減できる上、オン電流も20~30%向上させた。DRAM混載も可能で、待受時間を長時間化できる携帯電話向けLSIやデジタル家電向けなどをターゲットに、省電力性能を売りに各社の65ナノメートル製品に対抗していく。
新プロセスによるサンプル出荷開始は2007年6月ごろを予定し、同年10~11月にも量産出荷を始める計画だ。同社として初めて液浸リソグラフィー技術を導入し、NEC山形工場(鶴岡市)に対応ラインを設ける計画だ。液浸装置はオランダASML製と見られる。
新技術は、2004年にライセンス供与を受けた米Transmetaの省電力技術「LongRun2」(関連記事参照)をベースにしているが、「ASICにマッチする独立した技術」として開発したとしている。
同社は東芝と45ナノメートルプロセスの共同開発で合意しているが(関連記事参照)、DRAM混載技術など、製品の差別化できる技術については独自開発を続けていく考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
2
「めっちゃカメレオン」2000万本突破 日本の2人が開発、発売から2カ月で
-
3
RIZAP運営のECサイトに不正アクセス カード情報含む個人情報が流出の可能性 サイトは一時閉鎖
-
4
Anthropic、「Claude」で生成したテキストに“見えない透かし” 日本を含むグローバルに適用へ
-
5
中国発AIエージェント「Manus」、Metaから独立へ 中国政府が買収に反発、一部ユーザーデータは削除に
-
6
SpaceXAI、AIエージェント「Grok Bot」発表 クラウド環境で常時稼働、GrokやCursorの有料ユーザー向けに
-
7
「食事中に水を飲むと食べ過ぎない」、実はウソ? 食べる量を左右していたのは…… 米研究者が検証
-
8
GeminiアプリのMAUが10億人を突破 Googleで14番目の大台到達製品に
-
9
「10月以降も継続」 楽天のKDDIローミング終了について三木谷氏がコメント 縮小はカバー済みエリアのみ
-
10
通知なしで送れるLINE「ミュートメッセージ」有料提供へ 無料のテスト機能から昇格
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR