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国際空港で電子パスポートの実証実験開始

» 2006年01月14日 08時40分 公開
[ITmedia]

 バイオメトリクス情報を記録したチップ内蔵の電子パスポートを使った実証実験が、1月15日から米サンフランシスコ国際空港などで開始される。米国家安全保障省では今年秋までに電子パスポート読取装置の導入を目指しており、これに向けた2度目の実証実験となる。

 実験は米、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールが協力して4月15日までの期間で実施。協力国で新規に発行された電子パスポートを持った乗客やSingapore Airlines乗員、米国の外交官が参加して、サンフランシスコとシンガポールのチャンギ空港、オーストラリアのシドニー空港で電子パスポートを提示してもらう。

 電子パスポートに組み込まれた非接触チップには、個人情報とデジタル写真が記録されており、新しいリーダーとソフトを使ってこの情報を読み取り、業務に与える影響を評価する。パスポートにはBasic Access Control(BAC)というセキュリティ機能を実装、情報が不正に読み取られたり、スキミングされるのを防いでいる。

 今回の電子パスポート実証実験は、ロサンゼルス国際空港で先に行われた実験に次いで2度目となる。

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