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» 2006年01月26日 18時47分 UPDATE

ソニー、国内カーナビからも一時撤退

ソニーは、カーナビの国内生産・販売から一時撤退する。「QRIO」や「QUALIA」も開発を休止するなどして不採算事業を整理し、来年度は今年度比で500億円の損益改善を見込む。

[岡田有花,ITmedia]

 ソニーは1月26日に開いた2005年度第3四半期の決算発表会で、カーナビの国内生産・販売から一時撤退すると発表した。エンターテインメントロボット「QRIO」や高級ブランド「QUALIA」シリーズも開発を休止するなどして不採算事業の整理を進め、来年度は今年度比で500億円の損益改善を見込む。

 同社が昨年9月に発表した不採算15分野のリストラ策の一環(関連記事参照)で、カーナビなど車載機器、プラズマテレビ、ブラウン管テレビ、エンターテインメントロボット、QUALIA、「エアボード」と、業務用機器3カテゴリーの計9分野への対応が決まった。

 カーナビなど車載機器は、現行製品の国内生産・販売を今年度末に一旦終了し、事業の再構築を行う。その後、新たな形での参入を検討しているという。海外での生産・販売は従来通り続ける。

 エンターテインメントロボットからも撤退する。犬型の「AIBO」はすでに新規開発を終えており、生産・販売も順次終了する。QRIOも新規開発を中止する。ロボットで培った人工知能の研究開発は継続し、広くコンシューマーエレクトロニクス機器で有効活用するとしている(関連記事参照)。QUALIAシリーズの新規開発は既に終了しており、生産・販売も順次終了する。

 プラズマテレビの自社開発・生産も行わない(関連記事参照)。ブラウン管テレビは全世界で販売を続けるが、生産拠点をアジアに集約し、中南米などビジネスが堅調な地域に注力して収益性を改善するとしている。

 ワイヤレステレビ「エアボード」は、ネットを介してPSPなどでテレビ番組を見られるベースステーション「ロケーションフリー」を核にビジネスを広げる。クライアント商品の多様化や販売エリアの拡大を図るとしている。

 このほか、業務用機器3カテゴリーで「『すべて自社開発』の方針を見直し、外部リソースを積極活用する」としたが、具体的な分野については明らかにしていない。

 生産拠点の集約も進める。中国と英国で2工場を閉鎖したほか、国内でも、製造子会社ソニーイーエムシーエスの事業所・埼玉テック(埼玉県坂戸市)は3月末に生産を終了。同拠点はウォークマンやICレコーダー、カーナビなど製造しており、ウォークマンは国内生産から撤退となる。このほか、米国ブラウン管工場など海外3工場の生産終了が決まっている。

 人員削減も進めている。2007年度末までに1万人削減を目標としているが、今年度第3四半期までに2400人の削減を終え、通期では4500人削減できる見込みとしている。

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