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「ミスター&ミセス・スミス」のDVDにrootkit

» 2006年02月15日 13時01分 公開
[ITmedia]

 「ミスター&ミセス・スミス」のDVDに、rootkitを使ったデジタル権利管理(DRM)技術が含まれているとセキュリティ企業F-Secureが報告した。

 このニュースは初めドイツのニュースサイトHeise Onlineが伝えた。F-Secureは、少なくともドイツでリリースされた同作品のDVDにrootkitが含まれていることを確認したとしている。

 このDVDに組み込まれているSettecのDRMシステム「Alpha-DISC」は、ユーザーモードrootkitを使って自身のプロセスを隠す。ただしファイルやレジストリエントリは隠さないようなので、ウイルス対策製品はディスク上のAlpha-DISCファイルをすべて検出できるという。

 SettecはこのDRMを削除するアンインストーラを提供しているが、F-Secureはブログの中で、ソフトメーカーは「ユーザー、特に管理者から何かを隠すことは避けるべきだ。それがユーザーのニーズにかなうことはめったにないし、多くの場合、このように脆弱性を作り出すのは非常にたやすい」と批判している。

 昨年にはSONY BMGがrootkitを含むCDをリリースしたことで批判を浴びた(関連記事参照)。同社は後にrootkit入りDRMの削除ツールを提供し、CDをリコールした。

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