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MPAA、海賊版交換でニュースグループ向けサイトを相手取り訴訟

» 2006年02月24日 18時37分 公開
[ITmedia]

 全米映画協会(MPAA)は2月23日、複数のP2Pサイトおよびニュースグループ向けWebサイトを相手取り、連邦裁判所に提訴したと発表した。全世界で数百万人もの利用者に著作権所有物を違法に交換させたとしている。MPAAがニュースグループ向けサイトを提訴したのはこれが初めて。

 MPAAでワールドワイド海賊行為対策担当ディレクターおよび執行副協会長を務めるジョン・M・マルコム氏は、「違法なファイル配布を目的とした強力なネットワークを機能停止させることは、インターネット上の海賊行為を断ち切るための大きな一歩だ」と述べている。

 MPAAの声明文によれば、Torrentspy.comは4万8300個もの映画やテレビ番組のファイルをジャンル別に分類して提供しており、映画館内で違法に撮影されたファイルがサブカテゴリーとして設定されているという。Torrentbox.comはIsohuntと共同で、「ファンタスティック・フォー」を100万ダウンロード以上、「エイリアン2」を440万ダウンロード以上提供してきたという。BTHub.com、TorrentBox.com、NiteShadow.comがBitTorrent関連では提訴されている。また、eDonkeyではEd2k-It.comが提訴された。

 また、訴訟の対象となっているWebサイトは、ニュースグループで違法コンテンツを探し、ダウンロードする行為を容易なものにしており、ニュースグループは映画や音楽、ゲームファイルをメッセージに添付することにより、海賊版の温床となっていると指摘している。

 MPAAによれば、NZB-Zone.com、BinNews.com、DVDRs.netが会員制のWebサイトを運営し、ニュースグループ利用者が違法コンテンツをダウンロードできるようにしているという。

 MPAAは海賊版撲滅のための取り組みにより、過去1年間で約75のTorrentおよびeDonkeyサイトを閉鎖に追い込んだとしている。

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