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「言花」──気持ちを伝える光の花

» 2006年03月03日 18時36分 公開
[ITmedia]

 NECとNECデザイン、日本SGIの3社は、人の気持ちを光で伝える電子ガジェット「言花」(KOTOHANA)を共同開発し、3月9日にドイツで開幕するIT見本市「CeBIT」に出展する。持ち主の感情を花が放つ光の色などで表現し、対話を楽しく演出できるという。

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 花の形を模した端末にLEDとマイクを組み込んだ。ユーザーの話し声をマイクを通じて感情認識エンジンが解析し、発話のリズムから話者の感情を検出。「喜び」なら黄色、「悲しみ」なら青、「平常」なら緑、「興奮」なら赤──というようにLEDが光る。感情の変化は色の変化のグラデーションで表現し、感情の強弱は光の強弱で示してくれる。

 ユーザーの感情というアナログ情報をビジュアル化するインタフェースとして、NECデザインがデザインを手掛けた。携帯端末などに同じ機能を組み込めば「相手の感情をさりげなく知るという新しいコミュニケーションを生み出す可能性がある」と期待している。

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 NECのデザイン部門はこれまで、人間や機器同士が共鳴し合う世界を表すという未来ガジェット「レゾナント・ウェア」をCeBITに出展してきた(関連記事参照)

 感情認識エンジンは、日本SGIが提携しているエイ・ジー・アイの技術を応用した(関連記事参照)

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