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MSのソースコード開示は「毒入りの罠」

» 2006年03月08日 08時08分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが欧州連合(EU)の是正命令遵守の一環として提案している一部ソースコード開示について、同社の競合企業などで作るFree Software Foundation Europe(FSFE)が3月7日、参照のみのソースコードライセンスは「毒入りハニーポット」だと批判する意見書を公開した。

 この意見書はMicrosoftによる発表を受けて、FSFEとオープンソースプロジェクトのSambaが欧州委員会に提出したもの。Windowsの一部ソースコードを参照のみの目的でライセンスするというMicrosoftの提案について、是正条件遵守の目的としては「著しく不適切」だと批判。町の地図を作成するよう求められているのに、特定の建物の設計図を提出するようなものだと酷評している。

 さらに、「一言で言うと、ソースコード参照ライセンスは毒入りハニーポットであり、フリーソフトウェア運用者はできるだけ近寄らない方がいい」と警告。プロジェクト関係者がもしもMicrosoftのコードを参照してしまった場合、意図せず似たようなコードが作成されればMicrosoftに訴えられる恐れがあると指摘している。

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