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Microsoftの宿敵がEUの是正状況監視に介入?

» 2006年03月03日 08時17分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが欧州委員会から罰金警告を受けている問題で、欧州委員会が「長年Microsoftと敵対してきた米国企業4社」に対し、独立した存在であるべき遵守状況監視者への接触を働き掛けていたことが分かったとして、欧州委員会に対する追加反論書を公開した。

 Microsoftが3月1日にサイトで公開した文書によれば、同社は欧州委員会から罰金警告を受けた2日後の12月23日、敵対企業と同委員会との間のやり取りについて資料を提供するよう要請した。しかし、実際にこの資料の提供を受けるまで7週間もかかったため、Microsoftが2月15日に提出した正式回答書ではこれを考慮に入れることができず、弁明の機会を奪われたと主張している。

 この資料から、欧州委員会と敵対企業、遵守状況監視者の間の密接な関係が発覚したとMicrosoft。しかし、接触はひそかに行われ、やりとりの内容については記録が公開されなかったため、Microsoftは反論する機会を奪われたと訴えている。

 こうしたやり方は、中立であるべき欧州委員会と独立した存在であるべき監視者の立場と矛盾し、定められた手続きにも違反しているとMicrosoftは批判。Microsoftの遵守状況評価プロセスの客観性について深刻な疑問が生じたと指摘している。

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