日立の電子ペーパーが実用化 駅広告や車内表示に
日立製作所が、業務用電子ペーパーを実用化する。A4サイズのモノクロ電子ペーパー「Albiray」(アルビレイ)とコンテンツ管理ソフトなどを組み合わせたシステムを、5月12日に発売する。駅構内の広告や、電車内の情報表示端末として、まずは交通機関向けに売り込む。2010年には年間売り上げ100億円を目指す。
電源を切っても表示を維持できる電子ペーパーは、手軽に情報を書き換えられ、省電力な表示媒体として期待されてきた。ビジネス用途では、三越が富士通製電子ペーパーを値札として採用したり、シチズン時計が設備時計に組み込むなど、市場が立ち上がりつつある。
同社も昨年末、電子ペーパーシステムの試験運用を東京駅で行い、実用化に向けて準備してきた(関連記事参照)。
新製品は、無線LAN(IEEE 802.11b)経由でコンテンツを書き換えられる上、電池で駆動するため、設置工事や配線なしで利用できるのが売り。コンテンツ管理ソフトや配信サーバもセットで提供し、コンテンツさえ用意すればすぐ使えるようにした。
電子ペーパーはブリヂストンの技術を活用した(関連記事参照)。13.1インチ・1024×768ピクセル表示で、1時間に1回の書き換えで約100日間連続駆動する。重さは580グラムで最薄部は3.7ミリ。
交通機関向けに売り込むほか、アミューズメント施設や公共施設の表示板、店内のPOP広告、企業オフィス内の掲示板などでの利用も想定している。
価格は、電子ペーパーの枚数やシステム構成によって異なるが、200万円~4000万円程度。国内に加え、アジア各国や欧米でも展開する。
同社は今後、電子ペーパーの大型化を進め、今年末にはA3サイズの製品を試作する計画。カラー化にも取り組んでおり、2色表示できるモデル(バイクロ)はすでに試作済みという。8色~64色表示できるモデルも夏ごろに試作し、今年末にもサンプル出荷するとしている。
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