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Yahoo!BB情報流出で1人6000円の賠償命令

» 2006年05月22日 17時13分 公開
[ITmedia]

 「Yahoo!BB」のユーザー情報流出事件で、個人情報が漏れて精神的苦痛を受けたとして、会社員など5人が、運営会社のBBテクノロジーとヤフーを相手取って1人当たり10万円の慰謝料を求めた訴訟の判決がこのほど大阪地裁であり、BBテクノロジーに1人当たり6000円の損害賠償の支払いを命じた。

 裁判長はBBテクノロジーに対して「顧客管理体制が不十分」と指摘。顧客データベースにアクセスする際のユーザー名やパスワードを変更しないなど、不正アクセスを防止する注意義務を怠ったとした。ヤフーへの請求については「ヤフーが管理していた情報の流出はなく、賠償責任は負わない」として退けた。

 6000円の内訳は、慰謝料が5000円、弁護士費用が1000円。BBテクノロジーは「判決文の内容を慎重に検討し、今後の対応を考えたい」とコメントした。同社はすでに、会員1人あたり500円分の金券を配って謝罪している。

 同事件は、ソフトバンクBB(現:BBテクノロジー)の元契約社員などが、2003年6月と2004年1月に、外部のPCから同社のサーバに不正アクセスし、ユーザーの住所や氏名などのべ約1100万件分の個人情報を不正に取得したというもの。

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