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他部門の先輩社員がメンターに 日本IBM、技術系社員の育成強化

» 2006年05月26日 21時04分 公開
[ITmedia]

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、技術系社員の育成強化を目的として、入社2〜3年目のITエンジニア社員に他部門の主任クラスの技術系社員がメンター(指導・助言者)について支援する新制度を6月1日から導入する。

 従来、主にサービス部門に所属する技術系社員の教育は、新人研修がある入社初年を除き2年目以降は所属部門に任されていた。

 新制度では、新人研修終了後は所属部門に籍を置きつつ、新設する「IPIC」(IT Professionals Innovation Center)のメンバーとして業務を行う形にする。入社2〜3年目の社員に対し、メンターとして他部門の主任クラスの社員がキャリア計画作成の支援、業務のアドバイスなどを行う。

 メンター制度の場合、自部門の先輩社員が後輩社員を指導するケースが一般的。他部門の先輩をメンターとすることで、所属部門の範囲を超えた広い視点で育成を支援でき、各社員の方向性に合ったプロジェクトへの参加などを提案できるとしている。

 当初は2005年に入社したサービス部門の技術系社員約180人が対象。メンター約60人が3人ずつ担当する。メンター経験は昇進の際に考慮する要素とし、先輩が後輩を指導する企業風土の醸成も図っていく。

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