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「アイテム欲しい」とフィッシング 中3を書類送検

» 2006年05月30日 21時42分 公開
[ITmedia]

 警視庁は5月30日、ゲームサイトの偽サイトに誘導して他ユーザーのIDやパスワードを不正入手したとして、不正アクセス禁止法違反と著作権法違反の疑いで、名古屋市の中学3年の少年(14)を書類送検した。未成年のフィッシング行為の立件は初という。

 調べでは、少年は2月から3月にかけ、NHN Japanが運営する「ハンゲーム」のスタッフのアバターを不正に表示してサイト内メールを送信。「ゲーム内で違反行為があった。反省文をかけば罰則を免除する」などとしてフィッシングサイトに誘導し、フォームに入力させてIDなど不正に入手した疑い。

 少年は数十人分のIDなどを入手。IDを使って不正にゲームにアクセスしたという。報道によると、少年は「ゲーム中のアイテムが欲しかった」などと動機を供述しているという。

 NHN Japanは、不正にアバターを表示させる方法を使えないよう対策し、3月に警視庁に届け出た。同社はID・パスワード管理に関する啓もうページにフィッシングサイトへの警告を追加するなどし、注意喚起を強化するとしている。

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