Microsoftの1週間に及ぶβリリースラッシュの熱気も収まり、われわれは通常のスケジュールに戻ってIT業界動向をお届けする。だが、最後に1つ補足しておこう。WinHECで5月23日にリリースされた3つのβ(Microsoft Office 2007、Vista、Longhorn Server)の中で、βテスター、eWEEK Labsのアナリスト、eWEEKコーポレートパートナーから最も高い評価を得たのは、Office 2007 β2だった。
この新バージョンを活用するにはトレーニングコストが必要になるだろうが、その機能はOfficeの古いバージョンを使っている企業にとってアップグレードに値するものだろう。パワーユーザーはOutlookの強化されたコラボレーション機能や、Excelの新しいグラフ機能やピボットテーブル機能を喜ぶだろうとアナリストは話している。eWEEK Labsのポッドキャスト「TestRun」で3つのβについての詳しい説明を聞くことができる。
われわれの最新のeWEEK Road Mapシリーズでは、サプライチェーンロジスティクスのように一見あまりエキサイティングではないようなトピックが、独自の切り口による興味深い読み物として提供されている。例えば、シニアエディターのケビン・フォガティーは、国防総省(DoD)との供給契約をPBL(Performance-based Logistics)方式に変えることを目指す防衛関連企業のLockheed Martinの取り組みを追っている。PBL方式の契約では、DODと契約業者の間でSLA(サービスレベル契約)が交わされる。
PBL方式では、DOD向け供給業者は無駄を減らしてサプライチェーンを効率化する金銭的動機を与えられる。サプライチェーンのパフォーマンスに責任を持ち、その改善が収益に結びつくからだ。では供給業者はどれだけの規模のビジネスを狙えるのか。「われわれには、主契約者としてDODと最大約800億ドルの取引を行うチャンスがある」とLockheed Martinのエンタープライズ・ロジスティクス・テクノロジー・オフィスのマネージングディレクター、ジョー・グロッソン氏は語る。「あまりに大きな数字なので、これはほかの人にはなるべく知らせないようにしていた。頭がいかれていると思われかねないので」
さまざまな分野におけるITの優れた活用事例を毎年表彰するeWEEKエクセレンス賞の第6回の授賞式が5月23日に行われた。受賞企業・組織の一覧はこちらへ。
表彰パーティの収益金はボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ・オブ・アメリカのローレンス(マサチューセッツ州)、ニューヨーク、サンフランシスコの組織と、ニューオーリンズのハリケーン「カトリーナ」の被災者に寄付された。eWEEKの6月19日号にeWEEK Labsによる受賞企業・組織の特別リポートが掲載される。
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