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「テレビを楽しむネット」 民放・広告代理店連合のポータル始動

» 2006年06月01日 19時04分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 「テレビをもっと楽しむインターネット」――こんなコンセプトの動画ポータルサイト「DOGATCH」(ドガッチ)が、6月1日にプレオープンした。在京民放キー局5社と広告大手4社が共同出資したプレゼントキャストが運営するサイトで、各局の番組を宣伝したり、各局のビデオオンデマンド(VOD)サービスに誘導する役割を果たす。

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 プレゼントキャストは、日本テレビ放送網、東京放送(TBS)、フジテレビジョン、テレビ朝日、テレビ東京、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、アサツーディ・ケイ、東急エージェンシーが共同出資した合弁新会社。

 DOGATCHは、民放5局の番組表やおすすめ番組などがチェックできる動画ポータルサイトで、メールアドレスや郵便番号、職業など簡単なプロフィールを登録すれば、無料で利用できる。

 プレオープン期間の目玉コンテンツとして、サッカーワールドカップ関連映像を無料配信する。ドイツ大会全64試合のハイライト動画の配信権をインデックスから取得したほか、2002年の韓国・日本大会、2005年のコンフェデレーションズカップのハイライト動画や、各局のサッカー解説者による解説も公開する。ドイツ大会のスケジュールも紹介。試合ごとに、放映する放送局や放映時間をチェックできる。

 NTTグループや日清食品など、すでに13社がスポンサーとして参加しており、動画CMやバナー広告を提供している。

 同社の石川豊社長(電通から出向)は「テレビのガイド的な位置づけで、テレビ局への誘導が目的。GyaOやYahoo!動画などとは事業の形態が異なる」と語った。正式オープン時のサービス形態は未定だが、会員数は「なるべく早く100万人に到達したい」とした。

画像 発表会には、石川社長(左から3番目)のほか、日テレの森麻季アナ(最左)、TBSの高畑百合子アナ(左から2番目)、サッカー解説者の金田喜稔さん(TBS、右から3番目)、風間八宏さん(フジ、右から2番目)、川添孝一さん(テレ朝、最右)も参加した

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