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ETCで百貨店の駐車場に自動入退場・料金支払い

» 2006年06月09日 18時38分 公開
[ITmedia]

 三菱商事は6月9日、高速道路の自動料金支払いに使うETC(自動料金収受システム)を百貨店の駐車場利用にも広げる。まず福岡市の博多大丸と三越 福岡店に導入し、駐車場への自動入退場と課金決済に利用できるようにする。

 同社とNTTデータ、三菱電機が出資した「ITS事業企画」と共同で行う。「DSRC」(狭域無線通信)という次世代型ETCを使い、車載器に独自IDを書き込み、暗号化してセキュリティを確保した上で通信するのが特徴という。

 博多大丸と三越 福岡店は、買い物客の利便性を高め、徒歩で来店する客に比べ購入金額が高いという自動車での客の来店頻度を高める。将来はショッピングや飲食、イベントなどの情報を世代や男女別に配信するなど、優良顧客とのコミュニケーションツールとしても活用する。

 三菱商事とITS事業企画は2003年から首都圏を中心に、ETCを利用して駐車料金や給油料金を自動決済するするサービスを商用化している。今年4月から九州地区の都市高速道路でETCが導入されたのに伴い、同地区でサービスを始める。ETCが都市商業地区の百貨店に導入されるのは初という。

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