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「ロボットの互換性」目指し、MSが開発環境提供

» 2006年06月21日 08時25分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは6月20日、Windowsを基盤とした新しいロボット開発プラットフォーム「Microsoft Robotics Studio」のコミュニティー技術プレビュー(CTP)を公開した。学術、商用目的や趣味で多彩なコンピューティングプラットフォーム用のロボットアプリケーションを開発してもらう狙い。

 Microsoft Robotics Studioでは、プラットフォーム同士に互換性がないことが原因で起きているロボット業界の分裂という最大級の障害を克服するため、ロボット開発用の共通プラットフォームを提供すると同社は説明している。

 主な特徴として、ビジュアルプログラミングツールによってロボットアプリケーションを簡単に作成/デバッグすることが可能。軽量のサービス指向ランタイムでは.NETベースの並行ライブラリを使って非同期アプリケーションの開発簡素化を図っている。

 プログラミングモデルはさまざまなロボットハードプラットフォームに適応可能。MicrosoftのVisual StudioとVisual Studio Express(Visual C#、Visual Basic、.NET)、JScript、Microsoft IronPython 1.0 β1、およびサードパーティーのプログラミング言語が利用できる。

 米ピッツバーグで開催のRoboBusiness Conference and Exposition 2006では、MicrosoftのRobotics Studio発表と合わせ、LEGO Group、CoroWare、KUKA Robot Group、Robosoftといったパートナー各社がこれを採用したロボットの試作品を披露した。

 Robotics StudioはMicrosoftのサイトからダウンロードできる。

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