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iPod効果でフラッシュメモリ好調――「10G超nano」登場か

» 2006年06月24日 08時01分 公開
[ITmedia]

 調査会社Gartnerの予想によれば、携帯メディアプレーヤー出荷は2005年の1億3450万台から、2006年には1億8770万台へと大きく伸びる見通しだ。

 携帯メディアプレーヤー、特にAppleのiPod需要がけん引する形でNANDフラッシュメモリの販売は増大。2005年はNANDフラッシュ搭載のプレーヤーが市場の80%を占め、HDDベースのプレーヤーは20%だった。iPodは2006年1〜3月期の出荷のうち55%をフラッシュベースの製品が占めた。

 「Appleは2006年10〜12月期までに新しいハイエンドのNANDフラッシュベースiPodを投入する見通しだ。このプレーヤーはストレージ容量10G〜12Gバイトとなる公算が強く、NANDフラッシュ市場に多大な影響を与えるだろう」。Gartnerの上級リサーチアナリスト、ジョン・エレンセン氏はこう予想している。

 NANDフラッシュベースプレーヤーの価格は2006年1〜3月期に平均25%下落した。16Gビット(2Gバイト)デバイスの価格は、現在の約35から7〜9月期には約30ドルに下がる見通し。10〜12月期にはNANDフラッシュが5.8%の供給不足となり、2007年1〜3月期も2.6%の不足状態が続く見通し。大容量のNANDベースiPodが発売された場合、需給状況はさらに厳しくなるとGartnerは予想している。

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