コラム
» 2006年07月05日 08時06分 UPDATE

Mac OS X「Leopard」へのウィッシュリスト (1/2)

8月のWWDCまでは、新しいMac OSについて夢を見るのもいいだろう。Windowsサポートや検索機能の強化など、改善希望を挙げてみた。

[David Morgenstern,eWEEK]
eWEEK

 コードネームでLeopardと呼ばれるMac OS X 10.5では、どのような機能が提供されるのだろう? 米Apple Computerの経営陣以外にも本当のところを知っている人はいるのだろうか? いい加減な噂やWebを飛び交う勝手な憶測は脇に置いておくとして、真実が明らかになるにはAppleが8月初旬に開催予定のWorldwide Developers Conference(WWDC)でのスティーブ・ジョブズ氏の基調講演を待たなければならない。

 だが、夢を見るのはわれわれの勝手だろう。

 現行のMac OS X 10.4「Tiger」は先週、最新版にアップデートされたところだが、まだ不十分な要素はいろいろある。もっと正確に言えば、インタフェースや表面下でさまざま要素が欠けている。また、どうかするとパフォーマンスに問題が生じ、サービスやアプリケーションの統合にもむらがある。

 以下に、私がLeopardに期待している幾つかの改善点を挙げておこう。

1.小規模企業のサポートの強化

 企業はAppleにとって最も難しいターゲットだが、中堅・中小企業(SMB)は新しいMacプラットフォームのIntelとの互換性や、強力だがユーザーフレンドリーなOSを気に入るだろう。Appleはこの市場に多くの予算を投じている。

 ただし、Macプラットフォームには、WindowsプラットフォームでのMicrosoft Outlookの役割を果たすアプリケーションか統合スイートが必要となる。

 個人ユーザーにとっては、Apple MailとAddress BookとiCal機能の統合で十分だろうが、企業ユーザーにはそれでは全く不十分だ。

 企業では、ユーザーはカレンダーをシームレスに共有したり、グループのアポイントメントを設定したり、共有ファイルやリソースをリンクさせる必要がある。こうした機能は今のところ、Macでは提供されていない。

 ひょっとしたら、例えばiCalやMail向けのサービスがOS X Serverに追加されることになるかもしれない。もっと良いのは、企業がiDiskの統合やファイル共有などのサービスを自社でサポートできるよう、自社で独自の.Macサーバを稼働できるようになるという形だ。

 それではAppleのビジネスモデルから外れるということならば、同社はとにかく企業顧客向けの.Macサービスを用意する必要がある(Appleはいずれにせよ、そうすべきだ。.Macサービスは、現行の個人ユーザーにとっても不安定なことがある)。

 また、AppleはLeopardでExchangeのフルクライアントも提供すべきだ。あるいは、既存の情報管理アプリケーションに同等の互換性を追加すべきだ。そうすればMacユーザーは、Windows管理者を煩わせることなく、WindowsユーザーがOutlookで利用しているのと同じサービスを利用できることになる。

 なお、MicrosoftのMac版Exchangeクライアントは既に時代遅れか、使えないようになっている。ExchangeやそのほかのWindowsサービスへのMacからの接続については、Microsoftは当てにされていない。

2.仮想化を介したWindowsサポートの強化

 Apple幹部は、Leopardのリリース時期には、Boot Camp Assistantのテストも終了しているだろうと語っている。だが、われわれはもっと多くを望んでいる。

 新しいIntel MacでWindowsが動くということは、Windowsから乗り換えようとしているユーザーにとっては「最後の一押し」になる。Windowsのサポートにより、Macプラットフォームへのもう1つの参入障壁が取り除かれる。さらに良いことには、MacBook Proなどの企業向けマシンのWindowsパフォーマンスは非常に優れている。

 またAppleには、Boot CampでWindowsに再起動し直さずに済むよう、Windows XPとVista向けの仮想環境をサポートしてほしい。こうした機能は現在、サードパーティーParallelsのソフトウェアを介して提供されており、VMwareも同様の製品の開発を進めていると見られている。

 正直なところ、私はAppleにはLinux向けのWINEプロジェクトのようなWindows互換環境を提供してほしいと思っている。

 そうなれば、MacユーザーはWindowsプログラムをインストールするだけで、デスクトップ上のウィンドウ内でWindowsを実行できるようになる。

 PCとMacが混在する環境を管理しているある企業のITマネジャーは私に、「ユーザーにとっては、誕生日プレゼントを早めにもらえるようなものだ。そうなれば皆、大喜びだろう」と語っている。

 だが、AppleはMicrosoftを今(というよりも本当はいつであれ)怒らせるわけにはいかない。Microsoftも、MacユーザーがIntel MacでWindowsを実行するメリットは理解できるはずだ。ただし、WINEのようなプロジェクトはMicrosoftで反発を呼ぶことになるだろう。

 そのため、AppleがLeopardのリリースまでに、仮想化されたOSやOS Xアプリケーション間の透過的な通信サービスといった形で、仮想化のサポートを提供する可能性は期待できる。

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